映画『スカーフェイス』あらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想

洋画

1984年4月28日に公開された映画『スカーフェイス』。
この記事では、映画『スカーフェイス』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『スカーフェイス』の予告編

ブライアン・デ・パルマが演出し、アル・パチーノが冷酷なマフィアを演じます。

アメリカの暗黒部をえぐった記念碑的作品です。

映画『スカーフェイス』のあらすじ(ネタバレなし)

物語の舞台は1980年。反カストロとしてキューバから追放されたトニーは、マイアミへとやってきたものの、永住権が与えられず、難民の隔離施設へと収容されてしまいました。

収容施設でトニーは、同じように施設送りになったマニー・リベラたちと、暗黒街の王であったフランク・ロペスの一味に頼まれ、元キューバ政府の職員のレベンガを亡き者にします。

その報酬としてグリーンカードを取得するものの、トニーは破滅の道を辿るのでした。

映画『スカーフェイス』の解説

1932年に公開されたギャング映画である「暗黒街の顔役」を、当時の社会情勢を反映した形で、オリバー・ストーンが脚色した作品です。

「暗黒街の顔役」の上映にかかる時間が92分であったことに対して、「スカーフェイス」は170分と長くなっています。

配給を、ユニバーサル・ピクチャーズが担い、アメリカでは1983年12月9日に、日本では1984年4月28日にそれぞれ公開されました。

全米興行収入の週末成績は初登場2位を記録し、ゴールデングローブ賞においては、作曲賞、助演男優賞、主演男優賞にノミネートされています。

映画『スカーフェイス』のみどころ

暗黒街でのコロンビア人との抗争を収め認められたトニーは、次第に弟分であるマニーらと共に仕事を請け負うようになり、やがて裕福になっていきます。

そこで母や妹ジーナを金銭的に支援しようと願いますが、犯罪に手を染めている息子のことを母親は拒絶。
妹のジーナには、兄と関わらないようにと忠告します。

それでもトニーは、マイアミの暗黒王として君臨して、金儲けを辞めませんでした。

しかし、次第にエルヴィラやマニーと確執が生じ始めます。

その上、トニー自身の健康も失われていきます。

そして少しずつ、けれど確実に大切なものを失っていくのでした。

映画『スカーフェイス』の感想

母は息子を拒んだものの、本当は息子に会い、抱き締め叱咤し、悪から手を引かせたかったのではないでしょうか。

けれど、それを直接伝えずに、妹に関わらせないことで、せめて妹は守りたいという気持ちと、悪から手を引いて欲しいという想いがトニーに伝わって欲しいと願ったのではないかと、トニーの破滅していく姿を観ると、思わざるを得なくなりました。

グリーンカードを得たことで、トニーは確実に大切なものを失いました。

しかし、グリーンカードを得なければ、トニーは収容施設にいなければなりませんでした。

ならば、その全てのきっかけを与えた社会が悪かったのでしょうか。

飛行船に書かれた「世界はあなたのもの」という言葉が、あなた次第で世界は変わるということを伝えたかったのかもしれないと思わせる作品でした。

映画『スカーフェイス』の登場人物・キャスト

アントニオ・“トニー”・モンタナ:アル・パチーノ
エルヴィラ・ハンコック:ミシェル・ファイファー
マニー・リベラ:スティーヴン・バウアー
ジーナ・モンタナ: メアリー・エリザベス・マストラントニオ
フランク・ロペス: ロバート・ロッジア
オマー・スアレス: F・マーリー・エイブラハム
アレハンドロ・ソーサ :ポール・シェナー
メル・バーンスタイン:ハリス・ユーリン
トニーの母親:ミリアム・コロン

映画『スカーフェイス』のスタッフ

監督:ブライアン・デ・パルマ
製作:マーティン・ブレグマン
製作総指揮:ルイス・A・ストローラー
撮影:ジョン・A・アロンゾ、A.S.C.
編集:デイヴィッド・レイ、ジェリー・グリーンバーグ
音楽:ジョルジオ・モロダー
脚本:オリバー・ストーン

 

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました