It might as well be spring(春のごとく)は、恋に浮き立つ女の子の心を、春の陽気になぞらえて歌う可愛らしいナンバーです。
この歌の歌詞の和訳と曲の背景をご紹介します。
It might as well be spring(春のごとく)歌詞和訳
【冒頭歌詞】
I’m as restless as a willow in a windstorm…
【歌詞意訳】
<ヴァース>
今まで好きだったものが もう好きじゃない。
持ってなかったものが欲しくなった。。
ママが言ってたようなもの…
私はぼんやりしたり、うろうろしたり。
そうかと思えば自分が素敵だって思いこもうとしては
やっぱりおバカだって思ったりしてる…
<コーラス>
今の私は強風に揺れる柳の枝みたいに、落ち着かなくてソワソワする。
糸に引かれるパペットみたいに、ビクビクしてる。
春先の熱に浮かされてるのかな
春じゃないってわかってるのに。
今の私は夢見がち、そして何か物足りない。
歌をなくした小鳥みたいに。
なんで春の熱にやられたんだろう
今は春じゃないっていうのに。
知らない場所に行って知らない通りを歩いてみたい。
会ったこともない男性から聞いたこともない言葉を聞いてみたい。
真昼の夢を紡ぎ続ける蜘蛛みたいに忙しいし
ブランコに乗せられた赤ちゃんみたいにクラクラする。
ああ、私はクロッカスも、バラの蕾も、飛ぶコマドリも見たことないの。
だけど、愉快な気分!憂鬱とごちゃまぜで
それはなんだか春みたい。
まるで春の陽気みたいにフワフワする。
It might as well be spring(春のごとく)の作者は?
1945年、映画『ステート・フェア』のためにリチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタイン2世のコンビによって書かれました。
10代の女の子が春の高揚感や物憂い感じに取りつかれながら、恋を夢見る。
作曲したリチャード・ロジャースは、アップテンポのイメージでしたが、映画ではムーディーなバラードで歌われています。
バラードでも、ボサノバでも、サンバでもこの曲は素敵!!
映画『ステート・フェア』は1962年にリメイクされ、さらに1996年にはブロードウェイの舞台で公演されました。
サンフランシスコ・エグザミナー紙のロバート・ハーウィット氏は「It Might as Well be Spring」を「不思議な曲」「これまでに書かれた中で最も痛々しいほど切ないロマンチックな空想」と評しました。
女子の揺れる気持ちを、ロマンティックに言語化しているよね。
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