Body&Soul(ボディ・アンド・ソウル) 歌詞和訳と名演紹介

音楽

1930年にジョニー・グリーンが女優で歌手のガートルード・ローレンスのために書いたBody & Soul。

現在でも多くのミュージシャンに愛され続けている名曲です。

作詞はエドワード・ヘイマン、ロバート・ソーア、フランク・エイトン の共作。

曲も歌詞も素敵です。

Body and Soul(ボディ・アンド・ソウル)  歌詞和訳

Body and Soul(1930年)
作曲:Johnny Green( ジョニー・グリーン)
作詞:Edward Heyman(エドワード・ヘイマン)、Robert Sour(ロバート・ソーア)、Frank Eyton(フランク・エイトン)

私は悲しくて ひとりぼっち
あなたを想って ため息をつく
どうしてわかってくれないの
私の身も心も あなたのものなのに

その日を待ちわびて 日々を送る
あなたは誤解してる
ただ伝えたいだけ
身も心も あなたのものだと

信じられない 考えられない
あなたがこの恋に 背を向けるなんて
そんなふりをしてるだけでしょ
もう終わりだって
もう一度だけ チャンスがあれば

私の人生は壊れてしまった あなたのせいで
私はあなたのものって知ってるでしょう
その手を伸ばすだけ
身も心も あなたのもの

(筆者による意訳)

なんとなく、女性が男性に訴えかける歌だと思って歌ってきました。
でもこんなにも思いつめるのは、もしかして男性なのかも?
このごろはそんなふうに考えるようになりました。
あなたはどっちだと思いますか?

Body And Soul(ボディ・アンド・ソウル)曲にまつわるエピソード

🌹 誕生の背景

ジョニー・グリーンがこの曲を作ったのは、まだ20代半ばの頃。
当時の恋人であり、のちに妻となる女優・グロリア・ワンデルビルトに対しての切ない愛情がこめられていたと言われます。
彼女との恋は順調ではなく、グリーンは「愛と孤独のはざまで揺れる心」を曲に込めたのだとか。
タイトル「Body and Soul」は、まさに「心も体も、あなたに捧げる」という意味を持っています。

🎷 コールマン・ホーキンスの伝説(1939年)

この曲を“永遠のジャズ・スタンダード”へと押し上げたのが、
テナーサックス奏者 コールマン・ホーキンス(Coleman Hawkins) の1939年録音です。

この録音は驚くことに、

  • メロディをほとんど吹いていない
  • ほぼ全編が即興ソロ
    という破格の構成でした。

当時、ジャズはまだメロディを崩しすぎないのが主流でしたが、
ホーキンスはコード進行に沿って自由に展開し、
後のビバップやモダン・ジャズの方向性を先取りする革新的な演奏となりました。

💔 エピソード:第二次世界大戦と「Body and Soul」

戦時中、この曲は兵士や恋人たちの間でもよく流れていました。
「離れていても、心と魂はあなたと共にある」という歌詞が、
遠く離れた恋人への想いと重なったためです。

🌟 余談:映画と文化への影響

多くの映画やドラマの中で使用され、
たとえば『ブルーベルベット』や『ミスター&ミセス・ブリッジ』などにも登場。

ジャズ・スタンダードの中でも、最も録音回数が多い楽曲の一つ と言われています。

Body and Soul(ボディ・アンド・ソウル) 名演紹介

前述のColeman Hawkinsの演奏。

最初のヒットは1930年、ポール・ホワイトマン楽団の演奏です。
歌詞も現在歌われているものとは違うんです。この懐かしい感じがイイですね~

ソニー・スティットのサックスは夜の匂い!
お酒が進みそうなエモい演奏ですね!

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました