Bluesette(ブルーゼット)歌詞和訳と作曲者トゥーツ・シールマンスについて

トゥーツ・シールマンス作曲の『Bluesette』。

このタイトルはBlues(ブルース)にette(フランス語で「小さな」「かわいらしい」という意味を持つ接尾語)をつけた造語です。

時を超えて人を魅了し続けているこの曲の歌詞を和訳してみました。

Bluesette(ブルーゼット) 歌詞和訳

Bluesette(1961年)
作曲:Toots Thielemans(トゥーツ・シールマンス)
作詞: Norman Gimbel(ノーマン・ギンベル)

かわいそうな小さなブルーゼット
泣かないで くよくよしないで
いつかいい日が来るよ
いい時が来れば 今日の憂鬱も忘れられちゃうよ
ラッキーな日、素敵な恋がきっとやってくる

君がだれかを愛する気持ちを持っているなら
可愛いブルーゼット、絶望しないで
君みたいなさみしい男の子が
待っているんだ、心を捧げる相手に出会えることを
抱きしめてくれる優しい腕の中で安らげることを。

だから元気を出して、ブルーゼット
本物の愛はすぐそこ
傷ついた君の心は歌い出すだろう

可愛いブルーゼット、悲しまないで
ニュースを聞いた?素敵な恋がそこまで来てる
新しい恋は虹に包まれ ピンクのリボンも飾られてる
次の春には金の結婚指輪をつけることになるだろう
涙を拭いて、ふくれっつらはやめて、悩むのはやめて
幸せな日々が来るから。

君が誰かを愛する気持ちを持っているなら
可愛いブルーゼット、がっかりしないで
君と同じように 本当に愛する相手を探している男の子がいるんだからね。
幸せな日が、本当の愛がもうすぐ来るよ。
魔法みたいなそんな日は今日かもしれない

(筆者意訳)

悲しい思いをしている女の子を、優しく励ます素敵な歌です。

Bluesette(ブルーゼット)動画紹介

トゥーツ本人とブラジルのディーバ、エリス・レジーナの競演。
楽しさあふれるブルーゼットをどうぞ。

作曲者・Toots Thielemans(トゥーツ・シールマンス)について

本名はジャン=バティスト・フレデリック・イジドール・シールマンス。
1922年、ブリュッセル生まれ。
シールマンス男爵(baron Thielemans)の称号を持つベルギー貴族です。

幼少期からアコーディオンに親しみ、10代でギターとハーモニカを独学。
第二次世界大戦中にジャンゴ・ラインハルトやチャーリー・パーカーに影響を受け、ジャズに傾倒します。

🎶 「Bluesette」で世界を魅了
1962年、自作曲「Bluesette」でギターと口笛のユニゾンという独自スタイルを披露。
この曲は彼の代名詞となり、ジャズ・ハーモニカの可能性を広げました。

🎬 映画とテレビでも活躍
『ミッドナイト・カウボーイ』『セサミストリート』など、映画やTVの音楽でも印象的なハーモニカを披露。彼の音色は、日常の中にそっとジャズの風を吹き込んでくれます。

あのセサミストリートのテーマ曲でハーモニカを吹いていた人なんだ!

なつかしい~

🎤 ジョン・レノンへの影響
若き日のジョン・レノンは、ハンブルクでトゥーツの演奏を聴き、彼の使っていたリッケンバッカーのギターとハーモニカに憧れたという逸話も。
ビートルズ初期のスタイルに影響を与えた存在でした。

🎤多くのミュージシャンとの共演を繰り広げたトゥーツ。
私のお気に入りはこれ!
ジャコ・パストリアスがなんとキーボードを弾いています。

😂 人柄がにじむエピソード
1998年、ニュージャージーのスタジオで日本人ギタリスト三好“3吉”功郎の録音に参加した際、「トイレ、トイレ!」と駆け込んできた姿が忘れられないと語られています。
巨匠でありながら、飾らないユーモアと温かさが魅力でした。

🎖 最後まで音楽とともに
晩年はケニー・ワーナーやオスカール・カストロ・ネヴェスらと共演。
2014年に引退を発表し、2016年に94歳で永眠。彼の音楽は今も世界中の心に響き続けています。

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