映画『カイロの紫のバラ』あらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想

洋画

1986年4月26日に公開された映画『カイロの紫のバラ』。
この記事では、映画『カイロの紫のバラ』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『カイロの紫のバラ』の予告編

映画を観るのが楽しみ、という主人公に映画の登場人物が恋をした?

スクリーンから登場人物が抜け出すハプニングを収拾しようと、やって来たのは役者本人。

いったいどうなってしまうのでしょうか?

映画『カイロの紫のバラ』のあらすじ(ネタバレなし)

貧しい生活を送る主人公セシリアの楽しみは映画を見ることで、お気に入りの作品を何度も見ています。

ある日、画面から登場人物トム・バクスターが飛び出してきてしまい、事態を収拾するためにトムを演じる役者ギル・シェファードがシシリアに会いに来ることに。

夢のようなハプニングが起こり、ラブロマンスが繰り広げられる作品です。

美しいオーケストラの音楽を聴きながら、不思議な世界にひたることができます。

レトロな感じがする作品で、コメディタッチで描かれていますので楽しい気持ちで鑑賞することができるでしょう。

映画『カイロの紫のバラ』の解説

当初ウディ・アレンはトム役にマイケル・キートンをキャスティングしていましたが、10日間の撮影ののちジェフ・ダニエルズに変更しました。

このあとバットマンを演じて一躍有名になるマイケル・キートンは、役のイメージとして現代的すぎたのだそうです。
ジェフ・ダニエルズはウディ・アレンの狙いの通りのおとぎ話のようなトムを演じました。

テンポの良いコメディの中に、人生の深みや切なさが感じられ、全く古さを感じさせません。

英国アカデミー賞とセザール賞最優秀外国映画賞を受賞しています。

映画『カイロの紫のバラ』のみどころ

セシリアの現実の生活と、映画館で見る映画の世界の対比、そして自分が映画の世界にだんだんひきこまれていく様子が見どころです。

映画から抜け出すトム・バクスターと、現実の役者ギル・シェファードという2役を演じたジェフ・ダニエルズもコミカルでしかもロマンティックな演技を見せてくれます。

おとぎ話のような恋愛に胸を高鳴らせるセシリア、ラストシーンのセシリア、ともに映画というものの魅力を再認識できるファンタジーです。

映画『カイロの紫のバラ』の感想

夢と現実があいまいな中で、主人公セシリアの現実の生活が変化していく点が興味深かったです。

ウディ・アレン監督の作品らしい素敵なロマンチックコメディになっており、おしゃれなシチュエーションが満喫できます。

少し切なくなる作品ですが、夢だから美しいということを実感させてくれる。

映画『カイロの紫のバラ』の登場人物・キャスト

セシリア : ミア・ファロー
トム・バクスター /ギル・シェパード :ジェフ・ダニエルズ
モンク:ダニー・アイエロ
ヘンリー :エドワード・ハーマン
ジェイソン : ジョン・ウッド
リタ : デボラ・ラッシュ
ラリー・ワイルド : ヴァン・ジョンソン
伯爵夫人 : ゾーイ・コールドウェル
キティ・ヘインズ :カレン・エイカーズ
ドネリー神父 :ミロ・オーシャ
オルガ : カミーユ・サヴィオラ(竹口安芸子)
エマ: ダイアン・ウィースト
映画館の館主 : アーヴィング・メッツマン
セシリアの妹 : ステファニー・ファロー
ダイナーの店主:デヴィッド・キーサーマン 他

映画『カイロの紫のバラ』のスタッフ

監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン
製作:ロバート・グリーンハット
製作総指揮:ジャック・ローリンズ、チャールズ・H・ジョフィ
音楽:ディック・ハイマン
撮影:ゴードン・ウィリス
編集:スーザン・E・モース

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