映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』あらすじ(ネタばれナシ)・解説・みどころ・感想

洋画

2000年1月15日に公開された映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』。
この記事では、映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のあらすじ(ネタばれナシ)・解説・みどころ・感想をご紹介します。

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の予告編

『パリ・テキサス』『ベルリン天使の詩』等の作品で知られるヴィム・ヴェンダース監督が、ギタリストのライ・クーダーとキューバのベテラン・ミュージシャン達の活動を描くドキュメンタリー映画。

クライマックスはニューヨークのカーネギーホールでのライブ映像です。

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のあらすじ(ネタバレなし)

ギタリスト、ライ・クーダーが人生の最晩年で大スターになり、憧れのカーネギーホールで演奏することになるというサクセスストーリーである本作。

ヴェンダース監督いわく「彼らの人生をも凌駕するとても大きな信じがたい物語の証人となり、ドキュメンタリー以上のものが撮れたと感じる」。

キューバの日常やインタビュー、レコーディングに続き感動の大舞台へ。

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の解説

世界的ギタリスト、ライ・クーダーが敬愛するキューバのミュージシャンたちと作り上げたアルバム『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』は全世界で400万枚にも達しています。

二枚目のアルバム制作に、ライの友人でもあるドイツを代表する映画監督ヴィム・ヴェンダースが密着。

ライからの連絡はわずか1週間前であったため、予算やスタッフはしっかり確保できていない状態でハバナに向かいます。

カメラはソニーのMiniDVが使われ、ステディカムを用いて少人数スタッフでの撮影が行われました。

ちなみに『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』とは、メンバーの多くが出演していたキューバ革命で閉鎖された会員制クラブの名称です。

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のみどころ

音楽の殿堂カーネギーホールでの公演が一番の見所です。

すべての演奏を終えた後のスタンディングオベーションの中、ニューヨークが好きで昔から憧れていたと話していたイブライム・フェレールの表情はなんとも言えず胸にしみます。

今は亡きコンパイ・セグンドなどチャーミングな老ミュージシャンたちのインタビューも、人生を音楽とともに生きた古老の気概と生き様が伝わりいい感じです。

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの演奏は、歌詞の分からない我々が聞いても懐かしく感じる独特の深みがあり、親しみやすくありながらキューバ音楽の真髄に触れさせてくれます。

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の感想

キューバの日常風景が味があり過ぎてスゴイ。

人々の息づかいが聞こえてくるような映像に引き込まれました。

貧乏ながら若い頃から楽器をやっていることを、嬉しそうに話す老ミュージシャンの言葉が味わい深いです。

キューバ革命以後音楽では食べていけなくなった老ミュージシャンに光が当たり、憧れのカーネギーホールで公演するラストは感動的。

ヴィム・ヴェンダース監督のドキュメンタリー代表作といわれる『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』。

キューバの日常風景の味わい深さと、メンバーのチャーミングな人柄や、淡々としながらも楽しそうに音楽とともにあった人生を語るインタビューに引き込まれます。

音楽とともにある人生の豊かさを教えてくれる音楽ドキュメンタリーの傑作です。

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の登場人物・キャスト

ファン・デ・マルコス・ゴンザレス :バンドマスター
ライ・クーダー :ギター
イブライム・フェレール :ボーカル
コンパイ・セグンド:ボーカル、トレス
ピオ・レイヴァ :ボーカル
マヌエル・”プンティージ”・リセア:ボーカル 他

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のスタッフ

監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:ヴィム・ヴェンダース
製作:ヴィム・ヴェンダース 、ジェリー・ボーイズ
製作総指揮:ニック・ゴールド
音楽:ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
撮影:イェルク・ヴィトマー、 ロビー・ミュラー、 リザ・リンスラー
編集:モニカ・アンダーソン、 ブライアン・ジョンソン

 

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