1986年4月19日に公開された映画『ストレンジャー・ザン・パラダイス』。
この記事では、映画『ストレンジャー・ザン・パラダイス』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『ストレンジャー・ザン・パラダイス』の予告編
しゃれた映像にいかした音楽。でも気取った映画ではありません。
荒んだ雰囲気の風景の中、うまくいかないことだらけの主人公3人は、不思議と楽し気で魅力的。
すました顔で見ていても、心の中でにやりと笑ってしまう映画です。
映画『ストレンジャー・ザン・パラダイス』のあらすじ(ネタバレなし)
ハンガリーの出身で、ニューヨークで暮らしていたウィリーに、クリーブランドに住んでいる叔母から電話がかかってきます。
それは自分が入院する10日の間、従妹を預かって欲しいというものでした。
ウィリーはブダペストから来た従妹であるエヴァを預かることになり、ここから物語が始まります。
映画『ストレンジャー・ザン・パラダイス』の解説
ジム・ジャームッシュが監督した長編映画で、商業映画としては初の監督作品でもあります。
アメリカと西ドイツで製作された本作品は、全編を通してモノクロで撮られ、デッドパン喜劇になりました。
アメリカでは1984年9月29日に、日本では1986年4月19日に、それぞれ公開されました。
日本語の字幕は戸田奈津子が担当しましたが、2017年までに日本での吹き替え版は公開されていません。
この映画の配給はフランス映画社が担っています。
また第37回カンヌ国際映画祭において、新人監督賞を、第19回全米映画批評家協会賞において、受賞しています。
映画『ストレンジャー・ザン・パラダイス』のみどころ
当初は風変わりなエヴァでしたが、日が経つにつれて、ウィリーに打ち解けていきます。
ウィリーの相棒エディも加わり、それなりに楽しい日々が続くものの、エヴァはクリーブランドへと向かうのでした。
そして1年後、再会します。
エヴァは、アルバイトをし、恋人もいて、それなりに幸せそうでした。
その時、エディとウィリーは叔母の反対を押し切って、エヴァをフロリダに連れて行こうと思い立ちます。
けれど、バカンスを求めたフロリダでは、思いがけないことばかりに出会うのでした。
やがて、ウィリーを乗せたまま飛んで行ってしまう飛行機を見送るエディの気持ちが複雑です。
映画『ストレンジャー・ザン・パラダイス』の感想
ウィリーとエディとエヴァという、一見にして噛み合わない三人が繰り広げる物語が、面白くもあり、少し現実離れしたようにも見えて、楽しめる作品でした。
それぞれがそれぞれの想いの中で、繰り広げる物語は、何か大きな「楽しいこと」を探し続けているかのように映る作品でした。
本当に楽しいこととはお金で買えないのかもしれません。
映画『ストレンジャー・ザン・パラダイス』の登場人物・キャスト
ウィリー:ジョン・ルーリー
エヴァ:エスター・バリント
エディー:リチャード・エドソン
叔母:セシリア・スターク
映画『ストレンジャー・ザン・パラダイス』のスタッフ
監督・脚本・製作:ジム・ジャームッシュ
製作: サラ・ドライヴァー
製作総指揮:オットー・グロッケンバーガー
音楽:ジョン・ルーリー
撮影:トム・ディチロ
編集:ジム・ジャームッシュ、メロディ・ロンドン
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