1991年5月18日に公開された映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』。
この記事では、映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』のあらすじ(ネタばれナシ)・解説・みどころ・感想をご紹介します。
映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』の予告編
1860年代の西部。辺境の前哨基地に赴任したジョン・ダンバー中尉は、近隣のスー族インディアンの存在に戦々恐々としていました。
ところがふとしたきっかけで彼らとの交流が芽生えると、やがて彼らは合衆国の領土拡張政策とアメリカ先住民の対立という、火花散る局地戦に巻き込まれていきます。
映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』のあらすじ(ネタバレなし)
北軍のジョン・ダンバーは、南北戦争の激戦地、テネシー州で右足に負傷を負ってしまいます。
足を切断されると思い、自ら囮となりました。
その功績が讃えられた彼は、英雄となり、報酬に自由に勤務地を与えられることになりました。
そこでジョンは、サウスダコタ州のセジウィック砦の赴任を希望します。
見渡すかぎり荒れ果てた荒野。
開拓と自炊、そして愛馬のシスコと娘、トゥー・ソックスと戯れつつ過ごす日々が始まります。
映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』の解説
監督、主演、制作を「アンタッチャブル」などの作品で知られるケビン・コスナーが務め、衝撃的監督デビューを果たしました。
この作品は、第63回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞、オリジナル作曲賞、撮影賞、編集賞、録音賞で7冠を達成、さらには第48回ゴールデングローブ賞にて作品賞を受賞しています。
日本での興行収入は27億円を超えるなど、世界中で愛されている作品です。
なお、この作品が公開されてのちに、50分以上ものシーンが追加された「4時間アナザー・ヴァージョン」が公開されました。
映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』のみどころ
この映画の見どころは、1863年、南北戦争時代を舞台にジョンが先住民と交流を深めていく、その数奇な運命を壮大なスケールで描いているところです。
人が自然と、そして先住民と共に生きる素晴らしさを教えてくれる作品だと思います。
キャラクターの個性もとても豊かで、ジョンの間抜けながらも感情移入しやすい性格にはとても好感が持てます。
また場面の迫力も、この作品の見どころだと思います。
西部劇の余波の残る1990年代に制作された映画だからこそ出せる、独特の雰囲気と味わい深さが堪能できます。
映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』の感想
広大な大自然が美しく、そこで孤独に生きることを選んだダンバーの選択に共感しました。
やがて狼やネイティブアメリカンたちとの交流が始まっていきますが、その姿には威厳のようなものを感じます。
そして焚火の前で一人で踊るダンバーの姿には感動しました!
侵略とは、そこに生きる人間の尊厳とは?
世界紛争が絶えない今だからこそ、考えさせられる事の多い作品でした。
映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』の登場人物・キャスト
ジョン・ダンバー中尉 狼と踊る男:ケビン・コスナー
拳を握って立つ女:メアリー・マクドネル
蹴る鳥:グラハム・グリーン
風になびく髪:ロドニー・A・グラント
ファンブロー:モーリー・チェイキン
ティモンズ:ロバート・パストレリ
バウアー軍曹:ラリー・ジョシュア
ぺッパー軍曹:トム・エヴェレット
映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』のスタッフ
監督:ケビン・コスナー
原作/脚本:マイケル・ブレイク
撮影:ディーン・セムラー
音楽:ジョン・バリー
美術:ジェフリー・ビークロフト
編集: ニール・トラヴィス
配給:ホライオン・ピクチャーズ(アメリカ)
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