2019年3月1日に公開された映画『グリーンブック』。
この記事では、映画『グリーンブック』のあらすじ（ネタばれナシ）・解説・みどころ・感想をご紹介します。
映画『グリーンブック』の予告編
1960年代のアメリカ南部。
黒人ピアニストが白人イタリア系運転手とコンサートツアーに出かけます。
人種差別が色濃く残る地域で旅を続ける中、二人の間には友情が芽生えていきます。
「グリーンブック」とは黒人用旅行ガイドブックのこと。二人の旅の顛末は？
映画『グリーンブック』のあらすじ（ネタバレなし）
1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブにて用心棒を務める、トニー・リップ。
彼はガサツで頭もあまり良くありませんが、その腕っぷしとハッタリで周りの人たちから頼りにされていました。
ある日トニーは黒人ピアニストの運転手としてスカウトされます。
ホワイトハウスでも演奏したほどの名演奏者・ドクター・シャーリーは、「ドクター」の呼称からもわかるように博士号を取得しているインテリジェンスにあふれた人物。
住まいはカーネギーホールの上階で、王侯貴族のような暮らしをしています。
ドクター・シャーリーはなぜか差別の残る万部での演奏ツアーを目論んでいました。
2人はグリーンブックを手に出発しますが…
映画『グリーンブック』の解説
この話は実話をもとに描かれています。
登場人物も全て実在していて、トニー（本名：トニー・バレロンガ）の実の息子、ニック・バレロンガが制作・脚本を務めています。
トニー役を演じたのは、「イースタン・プロミス」で有名なヴィゴ・モーテンセン。
ドクター・シャーリー役は「ムーンライト」のマハーシャラ・アリです。
監督は、コメディ映画で名の知れた、「メリーに首ったけ」などの作品を手がけたファレリー兄弟の兄、ピーター・ファレリーが務めました。
第９２回アカデミー賞では、全5部門でノミネートされただけでなく、作品賞のほか、脚本賞、助演男優賞を受賞しました、
映画『グリーンブック』のみどころ
この映画の見どころは、対話を通して繋がる人と人の絆の深さだと思います。
コミュニケーションをとるのは難しく、不安が伴うものですが、痛みを伴ってでも絶対に届けなければ伝わらない。
そんなことを訴えかけてくれる作品です。
また、人種差別という難しいテーマを掲げてリアルな差別の現実を描きつつも、その中にある小さな幸せは、とてもはかなく美しく、見ているだけで温かい気持ちになります。
差別の続く理不尽で厳しい環境の中、ひたむきに頑張る男たちの姿には、とても勇気づけられます。
映画『グリーンブック』の感想
人種差別をテーマにした映画なのに、とても胸が温まる感動する映画だと思います。
俳優さんたちの演技に釘付けになります。
今までこのような映画を見たことがない人にも、ぜひお勧めしたい一作です。
映画『グリーンブック』の登場人物・キャスト
トニー・“リップ”・ヴァレロンガ ： ヴィゴ・モーテンセン
ドクター・ドナルド・シャーリー ： マハーシャラ・アリ
ドロレス・ヴァレロンガ ： リンダ・カーデリーニ
オレグ ： ディメター・マリノフ
ジョージ ： マイク・ハットン
ルディ ： フランク・ヴァレロンガ
キンデル ： ブライアン・ステパニック
ロスクード ： ジョー・コーテス
アミット ： イクバル・セバ
映画『グリーンブック』のスタッフ
監督：ピーター・ファレリー
脚本：ニック・ヴァレロンガ、ブライアン・ヘインズ・カリー 、ピーター・ファレリー
製作：ジム・バーク ニック・ヴァレロンガ 、ブライアン・ヘインズ・カリー ピーター・ファレリー、 クワミ・L・パーカー、 チャールズ・B・ウェスラー（英語版）
製作総指揮： ジェフ・スコール、 ジョナサン・キング、 オクタヴィア・スペンサー 、クワミ・L・パーカー 、ジョン・スロス 、スティーヴン・ファーネス
コメント