映画『蜘蛛女のキス』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想

洋画

1986年7月19日に公開された映画『蜘蛛女のキス』。
この記事では、映画『蜘蛛女のキス』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『蜘蛛女のキス』の予告編

銀の糸が二人をからめたその時、二人の心は近づいていきました。

ラテン文学の巨匠マヌエル・プイグが描く、監獄という閉ざされた空間で交流する二人の男の愛と憎しみ、そして夢・・・。

イギリス、日本、アメリカを始め各国で舞台化・ミュージカル化もされている傑作ドラマです。

映画『蜘蛛女のキス』のあらすじ(ネタバレなし)

南米にある刑務所で同じ監房に収監されている対照的な二人の男が主人公となり、物語が始まります。

反体制運動の闘士であるヴァレンティンと、自由な考え方のモリーナ。

最初こそヴァレンティンはモリーナを毛嫌いするものの、モリーナが話す映画の話を聞いているうちに、心の絆を深めるようになっていきます。

映画『蜘蛛女のキス』の解説

「蜘蛛女のキス」は、アルゼンチンの作家であるマヌエル・プイグの小説を基に作られました。

アメリカでは1985年7月26日に公開され、日本では翌年7月19日に公開されています。

主演であるウィリアム・ハートは、第58回アカデミー賞において、主演男優賞を受賞したほか、英国アカデミー賞 主演男優賞、カンヌ国際映画祭 男優賞 も受賞しています。

映画『蜘蛛女のキス』のみどころ

南米の刑務所で、モリーナとヴァレンティンは同房に収監されていました。

モリーナは、延々と大好きな恋愛映画を語るのでした。

仲間と連絡を取ることが出来ず、鬱屈しているヴァレンティンをモリーナは元気付けようとします。

ある日、ヴァレンティンは、反体制活動を続けるために恋人と破局したことを語るのでした。

しかし、ヴァレンティンに対するモリーナの態度は、反体制活動の情報を得たかった所長の差し金だったのです。

やがて、モリーナは保釈を取り付けます。そのモリーナにヴァレンティンは、伝言を頼むのでした。

映画『蜘蛛女のキス』の感想

一見して、相反するような二人は、刑務所というとても特異な空間で出会うことになります。

最初こそ、モリーナに興味すら抱かないヴァレンティンですが、その姿は徐々に変化を見せ、どこかで心の交流を望むような様子さえ見え隠れするようになります。

先に保釈されたモリーナもまた、ヴァレンティンの言葉を伝えようとすることで、それに応えるようにも見えました。

ラストシーンには本当に守りたかったものや、本当に伝えたかったことを、まるで問いかけるようにも見える物語でした。

映画『蜘蛛女のキス』の登場人物・キャスト

ルイス・モリーナ : ウィリアム・ハート
ヴァレンティン・アレグイ : ラウル・ジュリア
レニ / マルタ / 蜘蛛女 : ソニア・ブラガ
刑務所長 : ホセ・レーゴイ
秘密警察の警官 : ミルトン・ゴンサルヴェス
モリーナの母 : ミリアム・ピレス
ガブリエル :ヌノ・リアル・マイア
ヴェルナー : ハーソン・カプリ
ミシェル : デニース・デュモン

映画『蜘蛛女のキス』のスタッフ

監督:エクトール・バベンコ
脚本:レナード・シュレイダー
原作:マヌエル・プイグ
音楽:ジョン・ネシュリング
撮影:ロドルフォ・サンチェス
編集:マウロ・アリス
製作総指揮:フランシスコ・ラマリオJr.

 

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