1988年12月24日に公開された映画『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』。
この記事では、映画『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』のあらすじ(ネタばれナシ)・解説・みどころ・感想をご紹介します。
映画『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』の予告編
1950年代末、スウェーデン。
12歳の少年イングマルは病気がちの母、兄、愛犬シッカンと暮らしています。
父親は仕事で南洋の海から帰って来ません。
母の病状の悪化で、田舎に住む伯父のもとに一人預けられることになったイングマルは…
映画『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』のあらすじ(ネタバレなし)
イングマルは辛いことがあると「宇宙船に乗せられて、地球の周りを5か月も回り、挙句に亡くなってしまったライカ犬よりも自分の方がましだ」と考えるようにしています。
イングマルの母が病気のため、イングマルは田舎の叔父さんの家でしばらく暮らすことになります。
叔父さんの家に温かく迎えられたイングマルは、叔父さん一家やその村の住人と馴染んでいきます。
美しいスウェーデンの風景と、さまざまな出来事を通して少年が成長していく姿をじっくり味わいたい作品です。
映画『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』の解説
自然溢れるスウェーデンが舞台になっていて、少年の成長についてユーモラスに描かれています。
少年が地方で生活することによって、彼の環境は大きく変わっていくようになりました。村には個性的な人が住んでいて、少年は他では経験できないユニークな体験を行うようになります。
出演する子供たちはみな演技が上手で、ユーモアたっぷりに描かれている作品です。
少年が女性へ興味を持ち始めるシーンは印象的で、作品に一貫しているのは犬への愛情になります。表現豊かな子供たちや犬を通して人生を語るような、哲学的な要素も含まれている映画です。
映画『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』のみどころ
犬がよく登場する内容になっていて、少年の視点から世界が描かれています。
大人のまねをしながら成長していく姿があり、児童文学作品がベースになっている映画です。
北欧のインテリアや家具を見ることができ、おしゃれでかわいいものがたくさんあります。
家族の物語が丁寧に表現されていて、家族との別れや再会などを繰り返しながら、少年は成長していくのでしょう。
ユーモアにあふれた内容になっていて、心が揺さぶられるシーンが多いです。
子供にはなかなか受け入れられないことが起こっていきますが、それでもめげずに生きていく少年の姿がいとおしいです。
映画『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』の感想
叔父さんがいる村には変わった人が多いのがユニークで、子供の純粋さや残酷さなども実感することができます。少年はいろいろな出来事があって大変ですが、何気ない日常や時間の流れが結局救いになるのだと思いました。
少年の日常が描かれており、出会いと別れ、恋や喪失感などいろいろな要素が積み込まれた作品です。
ノスタルジーな雰囲気もあり、村での変な人たちとの交流やユーモラスなシーンにはほっとするものがあります。
映画『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』の登場人物・キャスト
イングマル : アントン・グランセリウス
サガ :メリンダ・キナマン
イングマルの母: アンキ・リデン
エリク(イングマルの兄):マンフレド・セルネル
サンドベルイ氏 (イングマルの父の弟):レイフ・エリクソン
サンドベルイ夫人: クリスティナ・カールヴィンド
グンネル叔父さん(イングマルの母の弟): トーマス・フォン・プレムセン
ウラ (グンネルの妻): キッキ・ルンドグレン
ベリット : イング=マリー・カールソン
マンネ :ヤン=フィリップ・ホルストレーム
カエルちゃん: ヨハンナ・ウーデン
映画『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』のスタッフ
監督:ラッセ・ハルストレム
脚本:ラッセ・ハルストレム、レイダル・イェンソン、ブラッセ・ブレンストレム、ペール・ベルイルンド
製作:ヴァルデマール・ベリエンダール
音楽:ビョラン・イスフェルト
撮影:イェリエン・ペルション
編集:クリステル・フルランド、スサンネ・リンマン
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