1998年6月13日に公開された映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』。
この記事では、映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』のあらすじ(ネタばれナシ)・解説・みどころ・感想をご紹介します。
映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』の予告編
ムトゥは大地主ラージャーの屋敷で、専属の執事兼馬車の御者兼ボディーガードとして働いていました。
ムトゥは旅回りの女優・ランガと恋に落ちますが、ラージャーもランガを好きになってしまったからサァ大変。
ラージャーの家をめぐる陰謀とムトゥの驚くべき出生の秘密とは?
映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』のあらすじ(ネタバレなし)
インドの一地方で働くムトゥは、働き者かつ陽気な人柄で親しまれている男性。
貧しいながらも誠実な彼は、屋敷の主人の命令でとある女優・ランガを保護することになりました。
ムトゥとランガの仲は最悪でしたが、道中次第にふたりはひかれあうようになります。
一方でこの展開が面白くないムトゥの主人は、なんとかこのふたりを引き裂こうと陰謀を繰り広げます。
そんな中、ムトゥの出生に秘密があったことが判明するのです。
映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』の解説
ひとりの批評家が「インド映画が面白かった」と言ったことから人気に火がつきました。
配給会社がなく、批評家とサブカル界隈の力でミニシアター系列で上映したところ、1998年の映画最高興行収入を記録。
インド映画というそれまで全く知られていなかった文化と、異様なまでの映画の明るさに1999年まで映画はヒットしました。
インド独自の映画祭で各賞を受賞していることはもちろん、現在も「日本で最も売れたインド映画」として知られています。
2018年にはリマスター版がリリースされるなど、現在も根強いファンが多い作品です。
上映時間は脅威の166分ですから、気合を入れて鑑賞しましょう。
映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』のみどころ
ポスターには女優さんが大きく描かれていますが、見どころはムトゥ役の俳優のその歌声とダンスです!
愛、憎しみ、悲しみ全てをダンスで表現するインドの文化では、何かが起きるとまずダンスと歌が始まります。
さらにその歌声が異常なまでに澄み渡っているのです。
芝居場面は古き良き日本映画のコテコテ感が楽しめます。
ムトゥがまた、本当に散々な目にあうのですがそれでもいつでも笑顔!ダンス!なので見ているこちらも笑顔になってきます。
ムトゥは実はお金持ちの子孫であることが中盤では明かされるのですが、その結果巻き起こるのが一族追放などスケールが大きすぎるものでびっくりです。
それでもやっぱりムトゥは笑顔なのです。
映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』の感想
インド映画界では、ほとんどムトゥ役の俳優さんが主人公であるらしく、もう彼を知っておけば他のインド映画でも困りません。
ふくよかなほうが美男美女とされるというインドなので、いい役柄の方は全員BMI指数が高めに見えます。そこは異文化だと割り切りましょう。
歌、ダンス、俳優。この三点が完全にインド風であることが、インド映画の面白さです。
映画というのは、ここまでオールジャンルOKの開かれた世界であることを体感してください。
映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』の登場人物・キャスト
ムトゥ:ラジニカーント
ランガナーヤキ:ミーナ
ラージャー・マヤラーシンマン:サラット・バーブ
アンバラッタール:ラーダー・ラヴィ
テーナッパン : センディル
ヴァライヤーパティ :ヴァディヴェール
シヴァガーミヤンマール : ジャヤバーラティ
パドミニ : スバーシュリー
カーリ : ポンナーンバラム
ラティ・デーヴィ : ヴィチトラー
タミル語を話すマラヤーリ : K・S・ラヴィクマール(カメオ出演)
映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』のスタッフ
監督:K・S・ラヴィクマール
脚本:K・S・ラヴィクマール
原案:プリヤダルシャン
製作:ラジャーム・バーラチャンダル、プシュパー・カンダスワーミ
製作総指揮:B・カンダスワーミ
音楽:A・R・ラフマーン
撮影:アショーク・ラージャン
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