1988年に公開された映画『AKIRA』。
この記事では、映画『AKIRA』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『AKIRA』の予告編
2019年のネオ東京。
ある夜、金田をリーダーとするバイクの一団のメンバー・鉄雄が負傷しました。彼は突如現れた軍用へリでラボに運ばれ、不思議な力に覚醒します。
映画『AKIRA』のあらすじ(ネタバレなし)
1988年7月16日の東京で、突如爆弾による大爆発が起きるシーンからストーリーが始まります。
この大爆発から第三次世界大戦が勃発、それから31年後の新首都ネオ東京を舞台に、反政府ゲリラと軍との衝突が続いていました。
そんな時代に、金田は仲間と共にオートバイでの暴走を楽しんでいました。
そして、いつもの暴走中に事故を起こしてしまい、仲間の鉄雄が負傷をキッカケに、ある能力に目覚めることから事態は一変します。
映画『AKIRA』の解説
1988年に日本で公開されたアニメ映画作品です。
当時、原作となる漫画が連載中だったこともあり、作者である大友克洋さん自身が監督となり、映画の製作が始まりました。
そして、映画製作費に当時のアニメ映画作品としては破格の10億円をかけた、贅沢な製作体制をとっていました。
ディズニーアニメのようにキャラクターの口の動きとセリフを違和感ないように調整するなど、随所にこだわりを感じます。
劇中音楽もそのひとつであり、インドネシアの音楽文化を取り入れた独特の楽曲は、高い評価を得ました。
映画の公開が日本だけではなく、世界の多数の都市で行われていることが、この映画の評価の高さを物語っています。
また、バイクチームのリーダー『金田正太郎』は『鉄人28号』の主人公の『金田正太郎』、覚醒していく『島鉄雄』は鉄人28号を開発した敷島博士の息子『敷島鉄雄』からそれぞれ名前をつけられていて、『鉄人28号』へのオマージュであることが明らかになっています。
映画『AKIRA』のみどころ
現実ではないけれど、実際に起こってしまうかもしれない世界観が魅力の映画作品です。
主人公の金田が乗る独特なデザインのバイクは、今見ても全く古さを感じさせません。
またそのバイクの走りの表現は、注目ポイントのひとつです。
大人も登場しますが、メインキャラクターは少年少女であり、その年代独自の葛藤や暴走などが見事に描かれています。
タイトルになっているAKIRA(アキラ)とは何なのか、金田と鉄雄たちはどうなってしまうのか?
冒険要素と謎がうまく混ざり合ったストーリーです。
音楽も独特な世界観を表現しているので、ぜひ注目して聞いてみてください。
映画『AKIRA』の感想
舞台となる世界観も独特なのですが、金田と鉄雄たちがどうなってしまうのか、AKIRAとは何なのかといった、冒険と謎が魅力的な映画作品です。
公開当時は気にされていませんでしたが、東京オリンピックの開催年が偶然にも同じだったことは、「予言のようだ」として当時SNSを騒がせました。
あってもおかしくないであろう近未来を、少年を軸に描いたSFストーリーです。
製作者たちのこだわりが詰まった表現方法や、音楽、映画独自のラストはぜひ注目して見てもらいたいです。
原作漫画を知っていても、知らなくても、どちらでも楽しめる映画作品になっています。
映画『AKIRA』の登場人物・声優
金田:岩田光央
鉄雄:佐々木望
ケイ:小山茉美
竜:玄田哲章
敷島大佐:石田太郎
カオリ:淵崎有里子
マサル(27号):神藤一弘
タカシ(26号):中村龍彦
キヨコ(25号):伊藤福恵
山形: 大倉正章
甲斐: 草尾毅
根津: 大竹宏
ミヤコ: 北村弘一
映画『AKIRA』のスタッフ
監督:大友克洋
脚本:大友克洋、橋本以蔵
原作:大友克洋
音楽:山城祥二
製作:鈴木良平、加藤俊三
撮影:三澤勝治
編集:瀬山武司
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