映画『勝手にしやがれ』あらすじ(ネタばれナシ)・解説・みどころ・感想

洋画

1960年3月26日に公開された映画『勝手にしやがれ』。
この記事では、映画『勝手にしやがれ』のあらすじ(ネタばれナシ)・解説・みどころ・感想をご紹介します。

映画『勝手にしやがれ』の予告編

マルセイユで事件を起こした主人公が逃げた先はパリ。

アメリカ人のガールフレンドと主人公の思惑に違いができたとき、事態はうまく回らなくなっていきます。

映画『勝手にしやがれ』のあらすじ(ネタバレなし)

主人公は車を盗み、追跡してきた警察官も傷つけてしまいます。

ガールフレンドと行動を共にすることになりますが、彼女は警察に通報してしまいました。

これまでの既成概念を壊した作品として知られており、名作として語り継がれています。

その後の映画に大きな影響を与えていて、日本ではこのタイトルを元に歌が作成されました。

映画『勝手にしやがれ』の解説

いろいろな人がカメオ出演しており、見終わった後でもう一度振り返って確認する楽しみもあるでしょう。

手持ちのカメラを使った独特なフレーミングが印象的で、俳優はカメラ目線で演技することが多いです。

急にシーンが変わるなど当時としては実験的な映像がたくさんあります。

いくつかのプロットを断片的なイメージで作成されているような内容になっていて、新しいスタイルとして表現されている作品です。

哲学的なものは少なく、全体的にスタイリッシュな仕上がりになっています。

おしゃれな雰囲気があり、主役の二人がとても魅力的に描かれている映画です。

映画『勝手にしやがれ』のみどころ

それぞれのカットには計算されたものを感じることができ、光の使い方などが巧妙です。

ストーリー自体は単純な設定になっていますが、ビジュアルが優先されているような内容になっています。

野性的なベルモンドと、小悪魔的なセバーグが対照的ですが、お似合いの二人です。

無意味なセリフをわざと入れていて、若いカップルの会話を演出しています。

モノクロで見ることになりますが古さを感じることはなく、おしゃれなフランス映画を感じることができるでしょう。

ベルモンドの姿が格好良く、女性はもちろん男性も夢中になる魅力を持っている俳優です。

映画『勝手にしやがれ』の感想

自分勝手に生きた男性の姿が描かれていて、そのために彼女からも裏切られるという皮肉な設定になっています。

しかしそれさえも彼の魅力になっていて、若さゆえの過ちをスタイリッシュに描かれている作品です。

凝ったカメラワークを見ることができ、現代映画の先駆け的な作品になっています。

アンチヒーローが登場する作品で、セバーグの魅力を堪能することが可能です。

鑑賞するというより、感じながら見る映画という印象でした。

映画『勝手にしやがれ』の登場人物・キャスト

ミシェル・ポワカー/ラズロ・コバクス:ジャン=ポール・ベルモンド
パトリシア・フランキーニ:ジーン・セバーグ
ヴィタル刑事:ダニエル・ブーランジェ
パルベレスコ:ジャン=ピエール・メルヴィル
アントニオ:アンリ=ジャック・ユエ
密告者:ジャン=リュック・ゴダール

映画『勝手にしやがれ』のスタッフ

監督:ジャン=リュック・ゴダール
脚本:ジャン=リュック・ゴダール
原案:フランソワ・トリュフォー
製作:ジョルジュ・ド・ボールガール
音楽:マルシャル・ソラル
撮影:ラウール・クタール
編集:セシル・ドキュジス、リラ・ハーマン

 

 

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