映画『パリ、テキサス』あらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想

洋画

1985年9月7日に公開された映画『パリ、テキサス』。
この記事では、映画『パリ、テキサス』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『パリ、テキサス』の予告編

テキサスの荒野をさまよい歩いていた中年男が、4年間の空白を経て、弟夫婦と再会し、息子と再会し、失われた時間を取り戻していきます。

息子と二人、妻を探してふたたび旅立つその先にあったものは…

映画『パリ、テキサス』のあらすじ(ネタバレなし)

テキサス州の町パリスをめざす一人の中年男、トラヴィス。

ガソリンスタンドで倒れ、弟のウォルトが迎えに来ると、トラヴィスは4年もの間失踪していたことがわかります。

ロサンゼルスのウォルトの家では、弟夫婦が置き去りにしていた幼い息子・ハンターを育ててくれていました。

徐々にトラヴィスは息子との間に親子の愛を取り戻します。

そして彼は息子を連れて、再び旅へと出るのでした。

映画『パリ、テキサス』の解説

「パリ、テキサス」は、1984年に製作されたヴィム・ヴェンダース監督の西ドイツとフランスによる合作映画です。

また1984年の第37回カンヌ国際映画祭において、パルム・ドールを受賞しました。

この映画の原作は、脚本を担当したサム・シェパードのエッセイである「モーテル・クロニクルズ」です。

1987年には、ヴェンダースが撮影した写真を風景写真集にして出版しています。

映画『パリ、テキサス』のみどころ

4年間もの空白を経て再会した親子が、最初はぎこちなく、でも少しずつ親子の情を取り戻していく情景は最初の見どころです。

また、ジェーンを演じたナスターシャ・キンスキーの美しさ、ロサンゼルス、ヒューストンなどのアメリカの街並みの美しい描写も素晴らしいです。

映画『パリ、テキサス』の感想

最初は、一見して放浪しているかのようにさえ見えるトラヴィスですが、それは息子を想うがゆえの旅であり、さらに妻を愛するがゆえの旅でもありました。

彼らの再会が映し出される時、愛に満ちた姿がとても美しいシーンになっていました。

この作品の再会のシーンで用いられる鏡が、お互いを想う気持ちや、再会までにかかった時間、それでも愛しているという事実を、見事に映し出されています。

トラヴィスが本当に探していたものや、息子のハンターが戸惑いながら父に愛される姿、さらに再会した妻と息子を見つめるトラヴィスの姿が胸を打つ作品でした。

映画『パリ、テキサス』の登場人物・キャスト

トラヴィス・ヘンダースン:ハリー・ディーン・スタントン
ガソリンスタンドの男:サム・ベリー(英語版)
ウルマー医師:ベルンハルト・ヴィッキ
ウォルト・ヘンダースン:ディーン・ストックウェル
アン・ヘンダースン:オーロール・クレマン
カーレンタル職員:クラッシー・モビリー
ハンター・ヘンダースン:ハンター・カーソン
テレビの中の女:ヴィヴァ
カメリタ:ソコロ・ヴァンデス
ハンターの友人:エドワード・フェイトン
ハンター(3歳):ジャスティン・ホッグ
ジェーン・ヘンダースン:ナスターシャ・キンスキー
叫ぶ男:トム・ファレル
スレイター(のぞき部屋の黒服):ジョン・ルーリー
ストレッチャー:ジェニ・ヴィシ

映画『パリ、テキサス』のスタッフ

監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:L・M・キット・カーソン、サム・シェパード
音楽:ライ・クーダー
撮影:ロビー・ミューラー
編集:ペーター・プルツィゴッダ
製作:クリス・ジーヴァニッヒ、ドン・ゲスト
製作総指揮:アナトール・ドーマン

 

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