1990年8月4日に公開された映画『コックと泥棒、その妻と愛人』。
この記事では、映画『コックと泥棒、その妻と愛人』のあらすじ(ネタばれナシ)・解説・みどころ・感想をご紹介します。
映画『コックと泥棒、その妻と愛人』のあらすじ(ネタバレなし)
ジョージーナは夫との関係が冷え切っていて、ある日レストランで男性と出会いお互い恋に落ちます。
シェフの手引きによって、彼女は男性との逢瀬を楽しんでいましたが、同時に夫からの暴力にも悩んでいました。
二人の関係が夫にばれてしまうのですが、夫からの恐ろしい復讐が待っているのです。
人の欲望やエゴがむき出しになったシーンが多く、実力派俳優たちが個性的な役柄を演じています。
映画『コックと泥棒、その妻と愛人』の解説
フランス料理レストランが舞台になっていて、いろいろなキャラクターの欲望やエゴが渦巻いた人間関係が描かれています。
さまざまなべエラン俳優たちが出演していて、監督は色彩にこだわっており、シーンが変更されると衣装の色などをアレンジしたそうです。
レストランは横に延長されているようなデザインになっていて、横に移動するシーンがありますが、お芝居を見ているような雰囲気があります。
色合いが印象的で、それぞれの世界観が描かれている作品です。
映画ではおいしそうな料理がいろいろと並ぶようになり、食事するシーンも見ごたえがあります。
映画『コックと泥棒、その妻と愛人』のみどころ
夫から逃げた妻を若かりし日の大女優が演じています。
最後のセリフは恐怖を感じるものがあり、残虐なシーンも多いです。
フランス料理の映像がこの映画の雰囲気を少し明るいものにしていますが、内容的にはスリラーだったりサスペンス的な残酷な要素で溢れています。
いろいろな豪華な衣装を見ることができ、照明が凝っているなど芸術的な作品です。
残虐な映像が流れますが、まるで絵画のようにきれいにまとめているような感じがします。
夫に虐げられていた妻が次第に狂気に走る映像は恐ろしく、夫の復讐に対して更なる復讐を実行する姿には頭が下がります。
映画『コックと泥棒、その妻と愛人』の感想
とにかくセットや衣装が豪華で、見るだけで満足してしまう作品です。
猟奇的なシーンが多い作品ですが、並べられた料理の美しさ、出演者の名演技、美しい音楽によってアート作品のような仕上がりになっています。
映画『コックと泥棒、その妻と愛人』の登場人物・キャスト
リチャード:リシャール・ボーランジェ
アルバート・スピカ:マイケル・ガンボン
ジョジーナ・スピカ:ヘレン・ミレン
ミッチェル:ティム・ロス
映画『コックと泥棒、その妻と愛人』のスタッフ
監督:ピーター・グリーナウェイ
脚本:ピーター・グリーナウェイ
製作:キース・カサンダー
音楽:マイケル・ナイマン
撮影:サッシャ・ヴィエルニ
編集:ジョン・ウィルソン
配給:日本ヘラルド映画
製作国:イギリス、フランス
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