映画『ふたりのベロニカ』あらすじ(ネタばれナシ)・解説・みどころ・感想

洋画

1992年6月20日に公開された映画『ふたりのベロニカ』。

この記事では、映画『ふたりのベロニカ』のあらすじ(ネタばれナシ)・解説・みどころ・感想をご紹介します。

映画『ふたりのベロニカ』の予告編

容姿も名前も同じ二人の女性が、お互いの存在を感じ取っていくという不思議な映画です。

主演のイレーヌ・ジャコブ(当時25歳)のみずみずしい美しさを捉えた映像と、音楽の両面で評価され、数々の賞を受賞しています。

映画『ふたりのベロニカ』のあらすじ(ネタバレなし)

この作品は見た目も名前も何から何まで同じ、別々の国に生まれた女性たちの不思議な運命の物語です。

ポーランドにいるベロニカは、指の怪我でピアニストを断念し、アマチュア合唱団で歌うことになり、舞台に立つチャンスを得ます。
しかし、彼女の心臓はその高音域に耐えられませんでした。

一方、フランスにいるベロニカは小学校の音楽教師です。ある日、小学校にやって来た人形劇の悲しい物語に心奪われます。

映画『ふたりのベロニカ』の解説

この作品は、1991年のフランス・ポーランドによる合作映画。
キエシロフスキ監督が「トリコロール」シリーズの前に作った幻想的な作品です。

日本初公開日は 1992年6月20日。映倫のR15+指定で公開されました。

1991年、第44回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出。
本作で2人のベロニカを演じたイレーヌ・ジャコブは、女優賞を、そして作品は国際映画批評家連盟 (FIPRESCI) 賞を受賞しました。

第17回のセザール賞では、主演女優賞(イレーヌ・ジャコブ)、音楽賞の2部門にノミネートされました。

また、第49回のゴールデングローブ賞では外国語映画賞にノミネートされました。

映画『ふたりのベロニカ』のみどころ

主演のイレーヌ・ジャコブが、容姿が同じ別の女性を演じるというのが見どころなのですが、ただもうその美しさに見とれてしまいます。

映像の暖色系のセピア色が美しく、見事なカメラワークで引き込まれるように見入ってしまいます。

もう一人の自分とは何なのか?はっきりと答えが示されることはありませんが、耳に残る音楽と映像がいざなう不思議な世界に遊ぶような、とても興味深い作品となっています。

映画『ふたりのベロニカ』の感想

これだけ瓜二つの女性二人が、別々の場所で暮らしていて、会ったこともないのに、お互いの存在を感じられるというのが、とても不思議でもあり面白い部分でした。

自分以外に、自分と同じ存在がいるかもしれない、ということ、人生とは何だろうと考えさせられてしまいました。

映像も音楽もきれいです。

難しい内容ですが、じっくりと時間のある時にもう一度見たい作品になりました。

映画『ふたりのベロニカ』の登場人物・キャスト

ベロニカ:イレーヌ・ジャコブ
アレクサンドル・ファブリ:フィリップ・ヴォルテール
キャサリン:サンドリーヌ・デュマ
教授:ルイ・デュクルー
クロード・ドュヌトン

映画『ふたりのベロニカ』のスタッフ

監督 :クシシュトフ・キエシロフスキー
音楽 :ズビグニエフ・プレイスネル
脚本 :クシシュトフ・キエシロフスキー 、クシシュトフ・ピエシェヴィッチ
製作 :レオナルド・デ・ラ・フエンテ
編集:ジャック・ウィッタ

 

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