1989年12月16日に公開された映画『ニュー・シネマ・パラダイス』。
この記事では、映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のあらすじ(ネタばれナシ)・解説・みどころ・感想をご紹介します。
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の予告編
古き良き時代の匂いにあふれたフィルム映画、イタリアの眩しい陽射しにあふれた画面の美しさ。
心を打つあたたかいストーリーは、きっと誰にとっても忘れられない一作になるでしょう。
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のあらすじ(ネタバレなし)
映画監督のサルバトーレ。
彼は故郷の母親から、アルフレードがこの世を去った事を知らされます。
サルバトーレは、『トト』と呼ばれた少年時代の頃を思いだします。
トトの楽しみは、街にある映画館での映画。
映画に夢中のトトは映写室に入り込み、技師のアルフレードから叱られる日々を送ります。
アルフレードも、熱心なトトにやがて親しさを感じ始め、映写室でトトと話をするようになります。
やがてトトは青年となり、恋をする女性が現れます。
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の解説
この映画が日本で公開されたのは1989年12月。
銀座の映画館でこの映画を見た人たちからの評判がよく、口コミでお客がお客を呼ぶ現象が起き40週におよぶ連続上映が行われた記録に残る映画です。
上映された劇場用の公開映画に加えて、劇場公開時に上映されていない部分を 加えた155分の上映時間の「オリジナル版」、さらに 2002年に製作され173分の及ぶ長編のディレクターズ・カット版が あります。
数々の映画賞を受賞した事でも知られ、1989年開催の カンヌ国際映画祭審査員グランプリや、アカデミー外国語映画賞 さらにはゴールデングローブ賞外国語映画賞など世界的に高い評価を受けました。
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のみどころ
アルフレードがトトに「生は待ちの姿勢では何も変わらない。 映画とは違う厳しい現実がある」と伝えるシーンは、心に残るシーンです。
アルフレードが若きトトに、「人生を前に進めるため、小さい街に閉じこもらず、広い世界に積極的に進みなさい」と 伝える言葉には、強い気持ちが感じられます。
「限られた世界の中にいると、その世界がすべてのように感じてしまうが、世界は広くチャンスに満ち溢れている』と諭す アルフレードの言葉は、トトに素晴らしい人生を送ってほしいと 心から願うからこそ言える言葉です。
後にトトがその真意に気づくシーンも 、この映画の見どころです。
アルフレードが約束を守り、残してくれたトトへのプレゼントには、誰もが心から涙する事ができるでしょう。仔のラストシーンこそ最大の見どころだと感じます。
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の感想
美しいイタリアの風景や、懐かしい映画館、そして 2度と戻る事のない若き青春の日々を描いたニュー・シネマ・パラダイス。
どこか懐かしいような優しい気持ちにさせてくれます。
人生ですべてを得る事は出来ず、失う犠牲があるからこそ、代わりに手に入れたものは かけがえのないものになるとこの映画では伝えていると考えます。
若者には夢に向かって挑戦する事や恋愛のすばらしさを。
そして大人には、故郷や友人、そして愛する人の尊さに改めて気付かせてくれる優れた作品です。
音楽もストーリーも、いつまでも心に残る名作です。
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の登場人物・キャスト
サルヴァトーレ・ディ・ヴィータ(トト)(少年期):サルヴァトーレ・カシオ
(青年期):マルコ・レオナルディ
(中年期): ジャック・ペラン
アルフレード:フィリップ・ノワレ
エレナ(若年期): アニェーゼ・ナーノ 他
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のスタッフ
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
製作:フランコ・クリスタルディ
音楽エンニオ・モリコーネ 他
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