映画『マルホランド・ドライブ』あらすじ(ネタばれナシ)・解説・みどころ・感想

洋画

2002年2月16日に公開された映画『マルホランド・ドライブ』。
この記事では、映画『マルホランド・ドライブ』のあらすじ(ネタばれナシ)・解説・みどころ・感想をご紹介します。

映画『マルホランド・ドライブ』の予告編

鬼才デヴィッド・リンチ監督が見せるモザイクのような映像から、どんなストーリーを導き出せるか?

登場人物の持ち物や画面に映し出される小物に注意することで、自分なりの謎解きが楽しめます。

見終わった瞬間もう一度見たくなる、不思議で魅力的な映画です。

映画『マルホランド・ドライブ』のあらすじ(ネタバレなし)

夜の道で自動車事故が起こり、一人の女性が巻き込まれてしまいます。
生き延びた黒髪の女性はハリウッドまで歩き、偶然入り込んだ家で女優になりたがっているベティと出会います。

黒髪の女性はリタと名乗り、記憶喪失になっていると言います。
ベティは彼女の記憶を取り戻すために協力するのですが……さまざまな謎が浮かんでくる作品です。

映画『マルホランド・ドライブ』の解説

マルホランド・ドライブは実在する自動車道で、そこからハリウッドが見渡せます。
その場所から始まるストーリーは、サスペンスか謎解きか、しかし最後には映画業界の光と影を描いた人間ドラマが現れます。

この映画は、カンヌ国際映画祭 監督賞(デイヴィッド・リンチ)、セザール賞 最優秀外国映画賞、
全米映画批評家協会賞 作品賞、ニューヨーク映画批評家協会賞 作品賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞 監督賞(デイヴィッド・リンチ)に輝きました。

映画『マルホランド・ドライブ』のみどころ

前半と後半に分かれるようなストーリーになっており、キャラクターが前半と後半では立場が異なるので要注意です。
さまざまな解釈がありますが、前半は願望で後半は現実、と考えるのが一般的な解釈です。

難解なストーリーを読み解くための10個のヒントがデヴィッド・リンチ監督本人から提示されています。これを参考に謎解きにチャレンジしてみましょう。

  1. 映画の冒頭に、特に注意を払うように。少なくとも2つの手がかりが、クレジットの前に現れている。
  2. 赤いランプに注目せよ。
  3. アダム・ケシャーがオーディションを行っている映画のタイトルは? そのタイトルは再度誰かが言及するか?
  4. 事故はひどいものだった。その事故が起きた場所に注目せよ。
  5. 誰が鍵をくれたのか? なぜ?
  6. バスローブ、灰皿、コーヒーカップに注目せよ。
  7. クラブ・シレンシオで、彼女たちが感じたこと、気づいたこと、下した結論は?
  8. カミーラは才能のみで成功を勝ち取ったのか?
  9. Winkiesの裏にいる男の周囲で起きていることに注目せよ。
  10. ルース叔母さんはどこにいる?

映画『マルホランド・ドライブ』の感想

デヴィッド・リンチ監督独特の、画面に漂う怪しげな雰囲気と謎に満ちたストーリー展開がたまりません。

小道具の一つ一つを見落とさないよう集中しているうちに、いつしか物語に引き込まれて行きます。

また、ナオミ・ワッツとローラ・ハリングが見せる大どんでん返しに驚嘆していると、伏線回収が始まっていき、息暇もなくラストへ。きっともう一回見たくなります。

映画『マルホランド・ドライブ』の登場人物・キャスト

ベティ・エルムス/ダイアン・セルウィン:ナオミ・ワッツ
リタ/カミーラ・ローズ:ローラ・ハリング
ココ(ミセス・ルノワ)/ココ(アダムの母親):アン・ミラー
アダム・ケシャー:ジャスティン・セロー

映画『マルホランド・ドライブ』のスタッフ

監督:デイヴィッド・リンチ
脚本:デイヴィッド・リンチ
製作:ニール・エデルスタイン(英語版)、ジョイス・エライアソン、トニー・クランツ、
マイケル・ポレール、アラン・サルド、メアリー・スウィーニー(英語版)

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