映画『ミッドサマー』あらすじ(ネタばれナシ)・解説・みどころ・感想

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2020年2月21日に公開された映画『ミッドサマー』。
この記事では、映画『ミッドサマー』のあらすじ(ネタばれナシ)・解説・みどころ・感想をご紹介します。

映画『ミッドサマー』の予告編

明るい日差し、美しい自然。
のどかな村で研究と同時にひとときのバカンスを楽しもうとした若者たち。
そんな中にも、突然の恐怖が入り込んできます。
逃げ場のない村で彼らがとった行動は…?

映画『ミッドサマー』のあらすじ(ネタバレなし)

女子大生のダニーは、自分自身の家族が全員亡くなってしまうという悲劇に見舞われます。

ダニーの恋人であるクリスチャンは、彼女の情緒不安定さに少々嫌気がさしていました。

卒業論文の季節が近づいた頃、クリスチャンは友人たちとスウェーデンの小さな村・ホルガに行くことにします。
クリスチャンは義務感からダニーをこの旅行に誘ったのですが、ためらいながらもダニーもホルガ村へ向かいます。

そのホルガ村はなんとも奇妙で恐ろしい風習を守る村だったのです。

映画『ミッドサマー』の解説

2018年「ヘディレタリー/継承」で新しいホラー境地を開いたアリ・アスター監督の長編映画2作目ということで、2019年公開時から注目を浴びました。

批評家を中心に評価が高く、公開後にはオフィシャルサイトによる「鑑賞後専用解説サイト」が作られるほど人気に。

同時上映の「スパイダーマン・ファーフロムホーム」に負けない興行収入を叩き出し、アリ・アスター監督は名実ともにホラー界巨匠となりました。

牧歌的な魅力を持つ「ホルガ村」は、ハンガリーで撮影されたことも有名です。

実は村のセットは全て監督とスタッフによって造られました。
劇中、よく目を凝らすとあらゆる小道具や壁に「ルーン文字」や「呪いの絵」が装飾されていることがわかります。

さらに隠された視覚効果によって主人公・ダニーの見た幻や両親が密かに映り込んでいるなど、何度も鑑賞することで発見出来るポイントが多いことも考察ファンを喜ばせています。

映画『ミッドサマー』のみどころ

学生たちの日常生活からホルガ村へ場面が移ると、その牧歌的な美しさ、村人たちののどかな様子などに心を奪われます。

美しい自然の風景と手作りの生活様式が色彩豊かに描かれているだけに、村の風習の場面はショッキングです。

若者たちの行動と村人たちの振る舞いの対比も鮮やかで、ダニーとクリスチャンが徐々にすれ違って行く中、夏至祭の儀式が次々と行われるのも不気味です。

そして「女王のダンス」が行われ、現実と幻が入り混じっていく場面は、この映画最大の見どころと言えるでしょう。

映画『ミッドサマー』の感想

鑑賞後は呆然としてしまい、ただ「凄い」としか言えませんでした。
1回の鑑賞だけでは気がつかないヒントが多く、何度も見るほどはまってしまいます。

肉親との別れ、恋人の不実といった悲劇に見舞われるダニーには共感と同時に、悲しみも覚えました。
ホルガ村の表面的な穏やかさには癒やされるものがありますが、その儀式と「共同体思想」は恐ろしいものです。
しかし、孤独感に悩む人間にとってはある種の理想郷とも言えるのではないでしょうか。
静かに村で暮らしながら、儀式を守り穏やかに暮らす…そんなスローライフに憧れることは誰にでもあります。

ですが人間は、暗い心を持たずに生きることは出来ません。
ホルガ村ではまだ魔術、儀式、呪術が生きているのです。
もしかしたらどこかにまだホルガ村のような場所があるかもしれない。
そんな風に思わせるホラー映画でした。
120分を超える長編ですが、あっという間です。

映画『ミッドサマー』の登場人物・キャスト

ダニー・アーダー:フローレンス・ピュー
クリスチャン・ヒューズ:ジャック・レイナー
ジョシュ:ウィリアム・ジャクソン・ハーパー
マーク:ウィル・ポーター
ペレ:ヴィルヘルム・ブロングレン

映画『ミッドサマー』のスタッフ

監督:アリ・アスター
脚本:アリ・アスター
製作:ラース・クヌーセン、パトリック・アンデション
音楽:ボビー・クーリック
撮影:パヴェウ・ポゴジェルスキ
製作総指揮:フレドリク・ハイニヒ、ペレ・ニルソン、ベン・リマー、フィリップ・ウェストグレン

映画『ミッドサマー』まとめ

この世界観と描写はアリ・アスター監督しか出来ません。
ぜひ何度も見返して「そうだったのか!」とびっくりしてほしいです。

見事にハマった!という人には「ディレクターズカット版」をおすすめします。
配信サイトやDVDなどで視聴可能です。

見れば見るほど実は答えがあったことに気づく恐ろしいホラーです。

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