金戒光明寺は浄土宗の開祖・法然上人が比叡山を下り、草庵を結んだ記念すべき場所。
またここ金戒光明寺は、会津藩主・松平容保公が京都守護職を任ぜられ、その本陣となったお寺でもあります。近藤勇が、土方歳三が、この門をくぐったのでしょうか?
また、『アフロ仏』として有名な五劫思惟阿弥陀仏も見逃せません。
金戒光明寺
名称 | 金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)通称くろ谷さん(くろだにさん) |
住所 | 京都府京都市左京区黒谷町121 |
宗派 | 浄土宗 大本山(総本山は知恩院)(南無阿弥陀仏) |
本尊 | 阿弥陀如来 |
創建 | 1175年 |
開山 | 法然 |
人物 | 法然(法然寺上人のお墓がある) |
歴史上の出来事 | 1862年、幕末には京都守護職本陣として千人の会津藩士を収容した。 |
寺紋 | 杏葉(ぎょうよう)法然の父・漆間氏の家紋。母は秦氏と伝えられる |
拝観料 | 御影堂・大方丈・庭園:大人600円 山門:大人800円 セット券:大人1200円 |
公式サイト | https://www.kurodani.jp/about/ |
https://www.instagram.com/kurodani1175/ |
金戒光明寺の歴史
1175年春、師・善導の教えによって浄土宗の開宗を決めた法然が比叡山の黒谷を下りました。
岡を歩いていると、大きな石があったので、法然はそこに腰掛けました。
すると、その石から紫の雲が立ち上り大空を覆い、西の空には金色の光が放たれたのです。
そこで法然がうたたねをすると、夢の中で紫雲がたなびき、下半身がまるで仏のように金色に輝く善導が表れ、対面を果たしたのです(二祖対面)。
この石は紫雲石と呼ばれ、この地に建てられた金戒光明寺に大切に保管されていましたが、1616年に金戒光明寺第27世了的により宗厳に授けられました。
これにより、宗厳は金戒光明寺の塔頭として西雲院を創建し、念仏道場としました。
では、金戒光明寺には紫雲石はないんだね!
金戒光明寺のみどころ:高麗門・山門
最初にくぐる高麗門の脇には「くろ谷」の石碑が。
高麗門の扉は頑丈そう!お寺というより、戦に備えた城のもののようです。
そこから長ーい石段を延々登って…
ようやく山門にたどり着きます。
多摩の山奥から出てきた近藤勇や土方歳三は、京の都の壮麗さに度肝を抜かれたのではないでしょうか。
金戒光明寺のみどころ:阿弥陀堂、阿弥陀如来像
慶長十年(1605年)豊臣秀頼により再建された阿弥陀堂は、金戒光明寺で最も古い建物。
恵心僧都最終の作、本尊阿弥陀如来が納められています。
如来の腹中に恵心僧都が彫刻でお使いになられたノミが納められていることから「おとめの如来」「ノミおさめ如来」と称されています。
29日の儀式の準備。#阿弥陀堂 #恵信僧都 #阿弥陀如来 pic.twitter.com/xeskPqDKuN
— くろ谷 金戒光明寺 (@kurodani1175) April 27, 2021
金戒光明寺のみどころ:御影堂、文殊菩薩像(運慶)
金戒光明寺の文殊菩薩と脇士の像は運慶の作。
これらは昔、金戒光明寺の北西にある中山宝幢寺(なかやまほうどうじ)の本尊でした。
応仁の乱によって中山宝幢寺は廃寺となり、近くに小堂を造って祀られていたものを、金戒光明寺に遷座されたのでした。
1633年 三重塔を建立した時に、本尊として奉遷されました。
2008年 御影堂に遷座されました。
今日から中学入試のところが多いとの事で本日文殊菩薩の御祈願させていただきました!
受験されるお子さん同様に親御さんも緊張されていると思います。
皆さまの今までの頑張りが発揮できる人生となりますよう祈念申し上げます。
どうか笑顔で中学生活を送れるようお祈りいたします。 南無阿弥陀仏 pic.twitter.com/y1rO5eLoVN— くろ谷 金戒光明寺 (@kurodani1175) January 14, 2022
金戒光明寺、極楽橋から三重塔。この階段の途中にアフロさんがいらっしゃいます。 pic.twitter.com/u05alFsua1
— suizouさんと他2023人の愉快な仲間 (@suizou) April 2, 2022
金戒光明寺のみどころ:アフロ大仏(阿弥陀如来)
阿弥陀仏が法蔵菩薩の時のこと。
民を救うために『五劫(ごこう)』の間ひたすら思惟(しゆい)をこらしていたため、髪が伸びてアフロになっちゃった!ことをあらわしているそう。
五劫とは、時の長さで『一劫』が五つということです。
一劫とは、「四十里立方(約160km)の大岩に天女が三年(百年という説もある)に一度舞い降りて羽衣で撫で、その岩が無くなるまでの長い時間」のことで、五劫はさらにその5倍ということになります。
想像もできないほど長い時間じゃ
落語の「寿限無寿限無、五劫のすり切れ…」って、ここから来ているのか!
まさにアフロ仏像…。
京都、金戒光明寺の五劫思惟阿弥陀仏。
アフロヘアーになるくらい長い長い時間修行(五劫の間)、ただひたすら思惟をこらし(どうやって人々救うか)四十八願をたて修行をされ、阿弥陀仏となられたのが名前の由来。穏やかな表情とアフロに癒やされる。金戒光明寺は新撰組誕生の地。 pic.twitter.com/jxiANLuHo8— またたび研究所/また旅しよう。 (@matatabilabo) May 9, 2023
金戒光明寺で見ちゃったもの
たまたまここに集合していたのか、お寺にゆかりの方たちなのか?
スーパーカー、ランボルギーニが勢ぞろいしていました。
エヴァンゲリオンみたいなカラーだね!
金戒光明寺 御朱印
アクセス
市バス 岡崎道下車(32・203・204系統)徒歩10分
市バス 東天王町下車(5系統)徒歩15分
このあとは
京セラ美術館へ村上隆展を見に行きます!
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