南禅寺開山の師・無関普門を祀るために作られた塔頭寺院。
本堂前庭の枯山水と、書院南側に広がる池泉回遊式庭園を楽しむことができます。
紅葉の季節にまた訪れたいです。
南禅寺塔頭:天授庵
名称 | 天授庵 |
住所 | 京都府京都市左京区南禅寺福地町86-8 |
宗派 | 臨済宗南禅寺派 |
本尊 | 釈迦如来 |
開山 | 無関普門(大明国師) |
創建 | 1339年 |
人物 | 虎関師錬 |
重要文化財 | 大明国師像、障壁画等多数 |
無関普門と天授庵の歴史
【無関普門の歴史】
1212年 信濃の国に生まれる
1225年 13歳の時、越後国正円寺で出家して剃髪。
1251年 39歳。中国(宋)に渡り、禅宗寺院で学び、実践を積む
1261年 49歳。帰国。修行に専念。
1281年 69歳。藤原実経に請われて、師の円爾が開いた東福寺の第三世住持となる。
1288年 76歳。亀山上皇の離宮に出没する妖怪を降伏(ごうぶく)した功により、南禅寺開山となっている。
1292年 80歳。東福寺龍吟庵で示寂
東福寺のトップだったのなら、東福寺で眠るのは自然だね
【天授庵建立】
しかし、南禅寺山内に開山の塔所がないことを遺憾に思った虎関師錬(こかんしれん・南禅寺住職)は、1339年 に光厳上皇から無関普門の塔所建立の勅許を得ると、翌1340年に塔所として天授庵を建立しました。
しかし南禅寺にしてみれば「開山の祖の塔頭すらないなんて!」と思うじゃろう。山内では最も由緒正しいお寺と言えよう。
天授庵のみどころ:本堂
本堂の中は静謐な空間。
窓の外は一面の新緑です。紅葉の時期にはいったいどんな風景になるのでしょう!
石畳が印象的な前庭は、白砂、苔、庭石、植栽で構成された見事なもの。
天授庵のみどころ:庭園と蓮池
風情のあるくぐり戸の向こうは池の周りを散歩できる庭園。
静かな庭園に滝の水音が響きます。
そしてこの見事な蓮池!!
幻想的な写真が撮れまくりです!
この時期に来られて良かった…
時の流れが止まってしまったかと思われるほど、素晴らしい参拝ができました。
天授庵のみどころ:障壁画
本堂には長谷川等伯が描いた三十二面の襖絵があるとのことですが、あいにく非公開です。すべて重要文化財。
また、美術館のパンフレットには、細川護熙元首相が天授庵に奉納した襖絵が載っていました。
このあとは
金地院へ。徒歩ですぐ近くです。
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