宝登山神社は『火止め』の神社。ミシュランに選ばれた由来と見どころ

宝登山神社は、三峯神社秩父神社とともに秩父三社と呼ばれています。
ロープウェーで奥宮まで参拝しましょう。

春には蠟梅で有名なここ宝登山は、紅葉の季節も見事です。

宝登山神社

名称 寳登山神社(ほどさんじんじゃ)
住所 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1828
主祭神 神日本磐余彦尊(かんやまといわれひこのみこと)
大山祗神(おおやまづみのかみ)
火産霊神(ほむすびのかみ)
創建 111年
ミシュラン 2011年5月に発行の「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン(フランス語版第2版)」において、1つ星に選定された。
公式サイト https://www.hodosan-jinja.or.jp/
寶登山神社 · 〒369-1305 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1828
★★★★☆ · 神社

歴史

宝登山神社社伝によれば、景行天皇41年(111年)、天皇の皇子・日本武尊による東征の際、尊が遥拝しようと山頂に向っていると巨犬が出てきて道案内をしたそうです。

三峯神社にも伝わっている話だね

その途中、東北方より猛火の燃えて来るのに遭い、日本武尊は進むことも退くこともできない状態になってしまいました。
すると巨犬が猛然と火中に跳入り火を消し止め、尊は無事頂上へ登り遥拝することができたそうです。
日本武尊が巨犬に大いに感謝したところ、巨犬は忽然と姿を消したという話です。

このことから「火止山」の名が起き、のちに「寳登山」となったといいます。

また巨犬は大口真神であった事を知り、防火守護のため火産霊神を拝し、その後山麓に社殿を建て三神を鎮祭しました。これが宝登山神社の起源であるとされています。

宝登山神社のみどころ

 

宝登山神社

宝登山神社

本殿(ほんでん)

現在の社殿は弘化4年(1847)本殿の再建工事が始まり、明治7年(1874)拝殿の完成をもってなる複合社殿(権現造)です。

この社殿は宝登山神社社別当であった玉泉寺住職榮乗が心血を注ぎ、途中明治維新の大激動の時代を乗り切りながら再建されたもの。
限られた御浄財により当初計画を変更しつつも彫り物を配し、動植物等を描く天井絵をも飾るなどしてあります。

ちなみに榮乗は明治を迎えると還俗して神主の資格をとり、寳登山神社の初代神主となりました。

平成21年、御鎮座1900年記念事業によって社殿を飾る二四孝の欄間彫刻を始め軒下の組み物・小壁などに彩色を施しました。

奥宮

日本武尊が神霊を祀った宝登山山頂のゆかりの地に鎮座しています。

5月2日(八十八夜)、尊の登山に倣い神職氏子崇敬者は御供仕え、境内摂社日本武尊社から神輿をもって御神霊を奥宮にむかえ、奥宮祭が行われます。

社前では神楽や奉納演武が催され、神人共にこの日を祝い楽しみます。この祭りは山頂に咲くツツジから「ツツジ祭り」とも称され、秩父地方の農作業開始の目安ともなる日です。

相生の松(あいおいのまつ)

昭和天皇のご成婚を奉祝し、大正13年(1924)氏子の青年団が植えた黒松・赤松です。
相共に寄り添う樹の姿から、また松の葉は枝を離れるまで共に一緒の姿から、「相共に長寿を願い、より良き縁が得られますよう」という願いがこめられた御守や絵馬がよういされています。

宝登山神社へのアクセス

鉄道 最寄駅:秩父鉄道秩父本線 長瀞駅 (徒歩約8分)
車  関越自動車道 花園ICから、国道140号を約20分
奥宮(宝登山山頂)まで 宝登山ロープウェイで宝登山麓駅から宝登山頂駅へ、山頂駅から徒歩約5分

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