東寺見どころ・仏像・拝観料・御朱印『観智院』もおすすめ

寺社仏閣
東寺五重塔

京都駅南側に聳える東寺の五重塔。

南大門にはアオサギが佇み、見上げる私たちをなぜか敬虔な気持ちにさせてくれます。

国宝25件・81点、重要文化財は52件・23,603点保有しています。

東寺の門とアオサギ

東寺の門とアオサギ

東寺

名称 教王護国寺 東寺
住所 京都府京都市南区九条町1
宗派 真言宗 総本山(密教)
本尊 薬師如来
建立 796年(官寺)平安京唯一の遺構
人物 空海(弘法大師)823年嵯峨天皇から東寺を下賜される
国宝 金堂、五重塔、御影堂、蓮花門、観智院客殿

絹本著色真言七祖像(絵画)絹本著色五大尊像、絹本著色両界曼荼羅、絹本著色十二天像 六曲屏風一双
仏像多数

重要文化財 講堂、東大門、宝蔵、慶賀門、北大門、北総門、灌頂院、南大門 他多数
拝観料 五重塔初層、金堂・講堂大人800円、宝物館大人500円、観智院大人500円、共通券大人1,300円
公式サイト https://toji.or.jp/
東寺 · 〒601-8473 京都府京都市南区九条町1
★★★★★ · 仏教寺院

東寺五重塔

東寺と空海(弘法大師)

774年 空海、現在の香川県に郡司の子息・佐伯 眞魚(さえき の まお)として誕生。

788年 空海、都へ上る。
母方の伯父である阿刀大足(桓武天皇の皇子伊予親王の家庭教師であった)に学ぶ。

792年 大学へ入学。
793年 四国や熊野の山岳での修行を積む。
経典の勉強や中国語、サンスクリット語の習得にも励む。

室戸岬の御厨人窟という洞窟の中で修行をしているときに、空海は悟りを開いたんだ!

口に明星が飛び込んできた」というその瞬間、空と海だけが見えたため、空海と名乗ることにしたんだって。

796年 羅城門の両側に東寺・西寺が官寺として創建される。

803年5月 空海、唐に渡る。中国語の能力の高さや医薬の知識面での推薦もあった。

最澄も同時に唐に渡ったのじゃ。

空海の乗った船と最澄の乗った船は唐にたどり着いたが、他の2隻は遭難してしまったそうじゃ。遣隋使、遣唐使は命がけだったのじゃな…

804年8月 入唐。堪能な中国語が役に立つ。
長安にたどり着くと、まず密教を学ぶための梵語を学ぶ。

え、そこから?すごいなあ!

804年5月 空海、当時の密教界の最高位、恵果和尚を訪ねる。
恵果は、空海がただ者でないことを秒で見抜き、即座に密教の奥義伝授を開始。
空海は6月13日に大悲胎蔵の学法灌頂、7月に金剛界の灌頂を受ける。
12月には恵果和尚は入滅される。

806年 20年の留学予定を切り上げ帰国。大宰府に逗留。

809年 空海、入京

816年 空海、嵯峨天皇より高野山を賜る。

823年 空海、嵯峨天皇より東寺を賜る。
創建から27年を経ても金堂とわずかな伽藍しかなかった東寺を、空海は真言密教の根本道場とすべく、講堂および立体曼荼羅、五重塔他の伽藍を精力的に作り始める(完成は空海の入定から50年後)。

835年 空海入定。

921年 醍醐天皇が空海に「弘法大師」の諡号を贈る。

東寺のみどころ:金堂

木造薬師如来および両脇侍像(重要文化財)

像高は中尊(薬師如来)が288cm、左脇侍(向かって右)の日光菩薩が290cm、右脇侍(向かって左)の月光菩薩が289cm。

三尊像は寄木造、漆箔仕上げ、玉眼(眼の部分に水晶を嵌め込む)。
この三尊像は慶長7年から同9年(1602年 – 1604年)にかけて、七条大仏師康正が康理、康猶、康英らとともに制作したことがわかる。中尊の台座を蓮華座でなく裳懸座とする点、中尊が左手に薬壺(やくこ)を持たない点などは古い要素で、本像が平安時代前期の当初像の形制にならって制作されたことを窺わせる(薬師如来の像は、左手に薬壺を捧持する形が一般的だが、奈良・薬師寺金堂薬師如来像(奈良時代)のような古像は薬壺を持っていない)

この巨大な三尊像の存在感がすごいんだ!

十二神将像

中尊が座す裳懸座の腰回りに12体の十二神将像が立つ。

台座に付属する十二神将像は寄木造、彩色、玉眼。

薬師如来の台座を持ち上げている十二神将も大きくて、今にも動き出しそうなのじゃよ

東寺のみどころ:講堂・立体曼荼羅

群像名 像名 現存像の制作年代  文化財指定
五仏 大日如来 室町時代 重要文化財
阿閦如来 江戸時代 重要文化財(附指定)
宝生如来 江戸時代 重要文化財(附指定)
阿弥陀如来 江戸時代(頭部平安時代)  重要文化財(附指定)
不空成就如来 江戸時代 重要文化財(附指定)
五菩薩 金剛波羅蜜(多)菩薩  桃山〜江戸時代 国宝(附指定)
金剛薩埵(菩薩)  平安時代  国宝
金剛宝菩薩 平安時代 国宝
金剛法菩薩 平安時代  国宝
金剛業菩薩 平安時代 国宝
五大明王 不動明王 平安時代  国宝
降三世明王 平安時代 国宝
軍荼利明王 平安時代 国宝
大威徳明王 平安時代 国宝
金剛夜叉明王 平安時代 国宝
梵天帝釈天 梵天 平安時代 国宝
帝釈天 平安時代(頭部後補) 国宝
四天王


 持国天 平安時代 国宝
増長天 平安時代 国宝
広目天 平安時代 国宝
多聞天 平安時代(補修多し) 国宝

ワクワクしながら見に行ったけど、講堂の中は暗くて後方の仏像はよく見えなかったよ。やはり公式の写真集などでじっくり見たいね。

この本は東寺の売店で490円で購入できました。

東寺のみどころ:五重塔(特別拝観)

国宝。東寺のみならず京都のシンボルとなっている五重塔。

高さ54.8メートルは木造塔としては日本一の高さ。
天長3年(826年)空海による創建に始まるが、実際の創建は空海没後の9世紀末であった。
雷火や不審火で4回焼失しており、現在の塔は5代目で、寛永21年(1644年)、徳川家光の寄進で建てられたもの。
初重内部の壁や柱には両界曼荼羅や真言八祖像を描き、須弥壇には心柱を中心にして金剛界四仏像と八大菩薩像を安置する。
真言密教の中心尊であり金剛界五仏の中尊でもある大日如来の像はここにはなく、心柱を大日如来とみなしている。
諸仏は寛永20年(1643年)から翌年にかけての作で、江戸時代初期の作風を伝える。
初重内部は通常非公開だが、特別に公開される場合もある。
北にある池は瓢箪池といい、五重塔とともに池泉回遊式庭園の要素になっている。
wikipediaより

空海が唐より持ち帰った仏舎利を納めています。

初層・立体曼荼羅

東面 – 阿閦如来、弥勒菩薩、金剛蔵菩薩
南面 – 宝生如来、除蓋障菩薩、虚空蔵菩薩
西面 – 阿弥陀如来、文殊菩薩、観音菩薩
北面 – 不空成就如来、普賢菩薩、地蔵菩薩

特別拝観の期間中だったので中に入れたのだ。
塔の中央の『心柱』を大日如来として、四方を如来、菩薩が取り巻いているぞ。

柱や壁を彩る彩色も鮮やかで美しい!

東寺の見どころ:宝物館

木造千手観音立像(重要文化財)

白毫内に金製舎利容器を納める(附:檜扇(右脇手前膊内納入)元慶元年十二月墨書)

木造兜跋毘沙門天立像(国宝)

像高189.4cm。もと平安京の羅城門に安置されていたと伝わる像。
天元3年(980年)羅城門が倒壊したとき、何者かによって、瓦礫の中から掘り出され、東寺に運ばれたという。
使われている木は、中国産の魏氏桜桃である。
中国・唐時代の作。宝物館に安置。
1968年の公開時に左手に持っていた宝塔(約24cm)が盗難に遭って不明となっており、2015年に行われた修理に合わせて宝塔の複製品が新たに作られ、2016年の春の特別展でほぼ半世紀ぶりに元の姿で公開された。

東寺の塔頭:観智院

東寺の特別公開で金堂・講堂、宝物館、観智院がセットになっていたため拝観できました。

1359年創建の塔頭寺院です。

客殿は国宝。
上の間にはなんと宮本武蔵筆といわれる「鷲の図」「竹林の図」があります!
1612年ごろ、巌流島の決闘の後、多くの刺客に狙われる立場となった宮本武蔵はここ観智院で約3年の隠遁生活を送ったそうです。

観智院 宮本武蔵の儂図、竹林図

観智院 宮本武蔵の儂図、竹林図 パンフレットより

東寺の見どころ:不二桜

樹齢130年を超える不二桜。花の季節にはライトアップも。

花の終わった5月に訪れると、絶賛養生中でした!

東寺の見どころ:御影堂

弘法大師空海の住居。

当初の堂は康暦元年(1379年)の火災による焼失後、その翌年に後堂部分が再建された。
10年後の明徳元年(1390年)、弘法大師像を安置するために北側に前堂、その西側に中門が増築された。
後堂(南側)には空海の念持仏とされる不動明王坐像国宝、9世紀)を安置する。
厳重な秘仏で非公開であるが、日本の不動明王像としては最古の作例の一つである。
前堂(北側)には弘法大師坐像国宝)を安置する。この像は東寺の親厳の依頼により、天福元年(1233年)運慶の4男・康勝が制作したもので、空海の弟子の真如が描いた空海の肖像とほぼ同じといわれている。
この像は庶民の信仰を広く集めており、像の前では毎朝6時に「お大師様」に朝食を捧げる「生身供」(しょうじんく)が執り行われ、多くの参拝者が集まる。

wikipediaより

東寺の御朱印

東寺 御朱印

東寺 御朱印

墨で書いていただいた後、ドライヤーをお借りしてしっかり乾かします。

500円。

東寺見学の所要時間

30分~1時間

特別拝観は1~2時間

東寺 境内案内図

東寺 境内案内図

東寺 境内案内図

東寺へのアクセス

京都駅八条口より徒歩15分。(約1.1km)

京都駅から近鉄京都線「東寺」駅まで1駅。「東寺」駅より徒歩6分。

このあとは

京都駅へ戻り、JR奈良線で6分。

『稲荷』駅から、千本鳥居で有名な伏見稲荷へ。

 

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