清水寺から三年坂・二年坂と下って八坂の塔のふもとへ。
朝早い時間なのでスムーズに進めます。
しかしお店はまだ開いていないので、お土産物屋さんやスイーツが目当ての方はがっかりかもしれません(笑)
不思議なオブジェを飾るお店も。
法観寺(ほうかんじ)・八坂の塔
名称 | 法観寺(ほうかんじ) |
宗派 | 臨済宗建仁寺派 |
本尊 | 五智如来 |
開基 | 伝・聖徳太子 |
創建 | 伝・589年 |
中興 | 1240年、建仁寺8世の済翁証救が入寺して、臨済宗建仁寺派に属する禅寺『法観寺』となる |
重要文化財 | 五重塔 紙本著色八坂塔絵図(法観寺参詣曼荼羅) |
境内 | 木曽義仲(源 義仲)の首塚 |
法観寺(八坂の塔)の歴史
『八坂の塔』の名で親しまれている法観寺の五重塔。
その歴史は古く、飛鳥時代に遡ります。
聖徳太子が、夢で如意輪観音お告げを聞き、五重塔を建立して仏舎利を納めたと伝えられています。
この塔は三度焼失しており、現存するのは1440年に将軍足利義教の援助により、寺内で唯一再建されたものです。
法観寺(八坂の塔)のみどころ
拝観は不定期なので、内部は見学できませんでしたが、二階まで昇ることができます。
塔の心柱、ご本尊の五智如来を鑑賞できるようです。
金剛寺・庚申堂(こうしんどう)
坂の途中、一目でインスタ映えスポットとわかるのは金剛寺・庚申堂。
名称 | 金剛寺 |
宗派 | 天台宗 |
本尊 | 青面金剛(しようめんこんごう) |
建立 | 960年 |
人物 | 浄蔵貴所 |
金剛寺・庚申堂の歴史
本尊の青面金剛は、中国大陸から渡来した秦氏の守り本尊でした。
一般の人もこれを参詣できるようにと、天台宗の浄蔵貴所が開いたのが金剛寺です。
そもそも庚申信仰って何?
中国の道教に伝わる庚申信仰は「庚申の日(かのえさるのひ・60日に1度)」は眠ってはならないというものでした。延命長寿・無病息災病・諸願成就を願って信仰されてきました。
これが日本に伝わると、平安時代の宮廷貴族の間で「守庚申(しゅこうしん)」として眠気を醒ますために管弦の演奏や歌会などを催したり、飲食を行ってにぎやかに夜明かしするスタイルに変わっていきます。
室町時代にはこれが一般に広がっていき、仏教式になっていき、さらに江戸時代には日本の神道の猿田彦大神(サルタヒコ)と同一視され、さまざまな方向へと発展し、やがて衰退していきました。
金剛寺・庚申堂のみどころ
賓頭盧堂(びんづるどう)に飾られた色とりどりのくくり猿。
『くくり猿』は、青面金剛のお使い。
手足をくくられた猿は欲を我慢することを表し、これによって災難や病気が去ること、また縁結びのご利益があると、現代でも大人気のスポットになっています。
金剛寺・庚申堂のイベント
蒟蒻焚き : 猿形に抜いた蒟蒻を3つ、北を向いて無言で食べれば無病息災であるとされ、庚申日ごとに行われています。
このあとは
秀吉の正妻・ねねゆかりの寺、高台寺へ。
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