知恩院は浄土宗を説いた法然上人のお寺です。
徳川家が浄土宗であったため、幕府の援助を受け、立派な寺院になりました。
知恩院
名称 | 華頂山知恩教院 大谷寺 |
住所 | 京都府京都市東山区新橋通大和大路東入三丁目林下町400 |
宗派 | 浄土宗 総本山 |
本尊 | 法然上人像(御影堂)、阿弥陀如来(阿弥陀堂) |
開山 | 法然 |
創建 | 1175年 |
寺紋 | 杏葉(ぎょうよう):法然の父漆間(うるま)家の紋 |
国宝 | 本堂(御影堂)附:歩廊、三門、絵画等多数 |
重要文化財 | 大方丈(附:玄関及び歩廊)、小方丈(附:歩廊)、集會堂(しゅえどう)(附:玄関)、大庫裏(おおぐり)(附:歩廊及び玄関)、小庫裏(こぐり)(附:歩廊)、唐門、大鐘楼、経蔵、勢至堂 |
国の名勝 | 知恩院方丈庭園 |
拝観料 | 友禅苑300円 方丈庭園400円 共通券500円 |
公式サイト | https://www.chion-in.or.jp/ |
知恩院の歴史
1175年 法然上人(1133-1212年)が建てた吉水草庵が起源。
いかなる者も、一心に阿弥陀仏(阿弥陀如来)の名を唱えれば極楽往生できると説く「専修念仏」は、いわゆる旧仏教側から激しく糾弾され、攻撃の的となった。
1207年 讃岐国(現・香川県)に流罪
1211年 許されて都に戻る。その際、吉水草庵に入ろうとしたが荒れ果てていたため、近くにある大谷禅房(現・知恩院勢至堂)に入っている。
1212年1月25日 80歳で没。2日前に遺訓『一枚起請文』を残している(知恩院・蔵)
1234年 法然の弟子・紫野門徒の勢観房源智が再興し、四条天皇から「華頂山知恩教院大谷寺」の寺号を下賜される
1467-1477応仁の乱の前後で二度焼失。
1530年 勢至堂が再興され、後奈良天皇より宸翰と「知恩教院」「大谷寺」の勅額を賜る。
1575年 正親町天皇より浄土宗本寺としての承認を受ける
1585年 豊臣秀吉より寺領190石が寄進される
1603年 浄土宗徒であった徳川家康は知恩院を永代菩提所と定めて寺領703石余を寄進。
1604年 北に隣接する青蓮院の地を割いて知恩院の寺地を拡大し、諸堂の造営を行う。
造営は江戸幕府2代将軍徳川秀忠に引き継がれ、現存の三門は1621年に建設された。
1633年 火災で、三門、経蔵、勢至堂を残しほぼ全焼するが、3代将軍徳川家光のもとでただちに再建が進められ、1641年までにほぼ完成している。
知恩院のみどころ:三門
知恩院の三門は、木造建築では日本最大の門(知恩院、南禅寺、仁和寺が京都三大三門と呼ばれる)。
三門の二階からは京都御所が見えたので、御所の監視が目的か?ともいわれているよ
知恩院のみどころ:御影堂(本堂)
御影堂の中から延びる紐は、ご本尊につながっているとのこと。
おりしも御影堂では法要が行われていて、見学をすることができました。
ご本尊は金ぴかの阿弥陀如来!
「お経って音楽だな…」と感じるほどに、力強い読経の声とパーカッションのような音木(おんぎ・おぎ)の響きは圧倒的にかっこよかったです。
知恩院のみどころ:方丈庭園(二十五菩薩の庭)
知恩院の二十五菩薩の庭は、知恩院所有の国宝『阿弥陀如来二十五菩薩来迎図』を基にしたもの。
臨終のときに念仏を唱えれば阿弥陀如来と二十五菩薩がお迎えに来てくれるという有難いお話。
庭石は阿弥陀如来と二十五菩薩を、植え込みは来迎雲を表しているそうです。
お釈迦様の足跡。身長4.8mのお釈迦様のおみ足はさすがにビッグサイズ!
知恩院のみどころ:知恩院の七不思議
- まるで城郭のような鴬張りの廊下。『法 聞けよ』と聞こえる。忍者も足音を消せなかった!
- 三門楼上の白木の棺。造営奉行、五味金右衛門夫婦の自作の木像。予算超過の責任を取って自刃。
- 忘れ傘 左甚五郎が置いたという、火災除けのお守り。
- 抜け雀 狩野信政の襖絵。リアルすぎて飛んで行ってしまった。
- 三方正面真向の猫 狩野信政筆の猫の絵。どこから見ても目が合う。
- 大杓子 長さ2.5m、重さ30kg。すべての人々を救う阿弥陀様の慈悲の深さを表す。
- 瓜生石 八坂神社の牛頭天王が瓜生山に降臨し、一夜のうちに瓜が生え実ったという説。
金右衛門夫婦は、秘密の地下道などの情報を隠すために自刃させられたという噂も!南無阿弥陀仏…
知恩院の御朱印
半紙を挟んでくださっていたのですが、気づくとうつってしまっていました(笑)
「法然上人」と書いていただきました。
知恩院境内MAP
知恩院三門前から御影堂前まで、無料シャトルバスを運行しています。
迷わず回れるよう、拝観順路を教えてくれます。
友禅苑
京友禅の始祖・宮崎友禅斉の生誕300年を記念して知恩院の中に作られた庭園。
みどころを書いた説明書きも。
池泉回遊式庭園と、枯山水の鹿野苑の二段構造になっています。
池の中に佇むのは阿弥陀如来でしょうか。
池の水には空の青さが映って、幻想的な美しさ。
枯山水の鹿野苑。
お釈迦様が悟りを開いて初めて説法した『鹿野苑(ろくやおん)』に因んだもの。
奈良の鹿とも関係があるのかな?
神道でも鹿は神様の使いといわれているんだよね
アクセス
京都駅から 市バス206系統 約23分
知恩院前 下車 徒歩5分
このあとは
八坂神社へ。
コメント