『Never Let Me Go』は、1956年公開の映画 The Scarlet Hour(監督:Michael Curtiz) のために書かれた曲
映画の中では Nat King Cole が歌い、その後スタンダードナンバーとして定着していきました。
愛にすがる弱さと、愛に包まれる安らぎが繊細に描かれた名曲です。
Never Let Me Go(私を離さないで)歌詞和訳
作曲:Jay Livingston(ジェイ・リヴィングストン)
作詞:Ray Evans(レイ・エバンズ)
(1956年)
私を離さないで 愛しすぎるほど、私を愛して
あなたと離れてしまったら 世界は色あせて 生きている実感さえ薄れてしまう
あなたなしでどうしたらいいの どこへ行ったらいいの
私を離さないで 私はたった一人途方に暮れてしまう
あなたがいなければ 時間が耐えられないほど長く感じるでしょう
あなたが優しい手が私を包んでくれた時 私の世界は変わってしまったの
もう戻れない この気持ちが人生を変えてしまったから
あなたは私を置いて行かないよね
傷つけたりしないよね
私を離さないで
私を離さないで
(筆者意訳)
愛する人の温もりが自分の世界を支えてくれている、と感じるとき、
失うことへのおそれが芽生える・・・そんなふうに思えます。
Never Let Me Go(わたしを離さないで)カズオ・イシグロ
ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの作品に「私を離さないで」(2005年)があります。
暗い運命から逃れることのできない少女が「Never Let Me Go」というタイトルのレコードを手に入れ、何度も聞き、踊るシーンがあります。
この光景が象徴するのは愛されたい、誰かに必要とされたい、孤独から救われたいという願い。
誰でも心の中に抱いている思いですが、彼女たちの未来は閉ざされています。
本を閉じる時には、「私を覚えていて」という叫びにも感じられて、胸が苦しくなります。
Never Let Me Go(私を離さないで)音源紹介

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