ゴルフを楽しむうえできちんと押さえておきたいのがペナルティ。
スポーツのルールですので「知らなかった」で済ませず、気持ちよく進行できるよう気を付けましょう。
ゴルフのペナルティ早見表
最初にシチュエーション別の早見表をご紹介します。
ゴルフは基本自己申告。
だからこそ正しい知識を身に付け、気持ちよくプレイできるようになりましょう。
シチュエーション | 状態 | ペナルティ |
ティーショット | OB(白杭の外) | 一打罰。
【数え方】 |
マーカーより前 | 二打罰 | |
セカンドショット以降 | OB | 一打罰。ドロップして打ち直し。 |
ペナルティエリア (赤杭、黄杭) |
一打罰。
ボールが打てる状態なら罰打なしで続行できる。 |
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空振り | 罰打なし。
ただし一打とカウントする。 |
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紛失球 | 打ったボールを3分以内に見つけられない場合は紛失球(ロストボール)になる。 一打罰または二打罰 |
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バンカー | クラブが砂に触れる | 二打罰 |
グリーン | パッティングで他者のボールに当ててしまう | 二打罰 |
この後それぞれの場合の対処法を解説していきます。
しっかり覚えて行こう!
ゴルフのペナルティ|ティーショットでOB
ティーグラウンドから打った1打目が白杭の外へ。
隣のホールなど、人がいそうな場所へ飛んだ場合は大きな声で「ファー!」と叫んで注意喚起します。
英語の『fore(前方)』なんだね、『far(遠い)』じゃなくて
この場合、
- 他の人がティーショットを打ち終わった後3打目を打つ。
- ゴルフ場で『前進4打』が設定されているホールはその指示に従う。
- OBかセーフか判断できない場合は暫定球を打っておく。セーフの場合はそのままプレーできる。
ということになります。
ゴルフのペナルティ|セカンドショット以降でOB
まさかの2打目でのOB。
へこむ気持ちはグッと抑えて、ボールを打った元の場所に新しいボールをドロップして打ち直し。
(2019年からドロップは膝の高さでよくなりました)
失敗打 + 一打罰 + 打ち直し の数をカウントします。
ゴルフのペナルティ|ペナルティエリアへ打ち込んだら
ペナルティエリアには赤杭、黄杭があります。
黄杭のペナルティエリア(池ポチャ)の場合
黄杭のペナルティエリアに打ち込んだ場合、次の2つのいずれかを選べます。
- ボールを打った元の場所から1クラブレングス以内の場所にドロップ。
- イエローペナルティエリアを横切った地点と、カップを結んだライン上から左右1クラブレングス以内(後方は定めなし)にボールをドロップ。
これに一打罰を加えて、プレイを進行します。
ボールが打てる場所に留まっていれば、ペナルティなして続行できます
赤杭のペナルティエリア(池ポチャ)の場合
赤杭のペナルティエリアに打ち込んだ場合、黄杭の2つに加えて、3つ目の方法が選べます。
- ボールを打った元の場所から1クラブレングス以内の場所にドロップ。
- イエローペナルティエリアを横切った地点と、カップを結んだライン上から左右1クラブレングス以内(後方は定めなし)にボールをドロップ。
- 最後にボールが横切ったラインから2クラブレングス以内でピンに近付かない位置にドロップできます。
赤杭と黄杭では救済の幅が違います。赤杭の方が若干有利になります。
これに一打罰を加えて、プレイを進行します。
ボールが打てる場所に留まっていれば、ペナルティなして続行できます
『青杭』は修理地だから、ペナルティなしでホールに近づかない場所にドロップすればいいよ
ゴルフのペナルティ|ロストボール
打った球を見失ってしまったら…3分以内にみつからないとロストボール(紛失球)となります。
- できるだけ元の場所から近い位置にボールをドロップし、打ち直します。(一打罰)
※ボールを探す前に暫定球を打っておき、暫定球を採用することも可能です。
この場合、暫定球を打つ旨をはっきりと宣言しましょう。
2.ロストしたであろう場所からプレー続行。(二打罰)
2019年のルール改正はプレーのスピードアップも重視されているよ。
ゴルフのペナルティ|バンカー
バンカーのペナルティで気を付けたいのが以下の点です。
バンカーではクラブを砂につけない
バンカーでクラブヘッドをソールしてからバックスイングすると二打罰。
バンカーからの脱出
何度打っても外に出せずに結局ギブアップ…そんなバンカーからの救済措置が増えています。
【一打罰】バンカーに入る前に打った位置に戻り、そこから1クラブレングス以内にドロップ。
【一打罰】バンカーのボールから、2クラブレングス以内にドロップ。
【一打罰】バンカーのボールとピンを結ぶ後方の延長線上のバンカー内で、1クラブレングス以内にドロップ。
【二打罰】バンカーのボールとピンを結ぶ後方の延長線上で、バンカーの外(1クラブレングス以内)に出してドロップ(2019年より)。
また、2019年の改正で、バンカーに関する以下のルールも変更されました。
ルースインペディメントは罰打なしで動かせる
葉っぱや石、枝や鳥のフンなどの自然物はルースインペディメントと呼ばれ、今までは、バンカー内のルースインペディメントを動かすと二打罰が科されていました。
新ルールではこれを動かしてもよいことになりました。
ボールの確認
バンカーに入ったボールが、自分のものかどうか確認したい場合。
誤って他の人のボールを打つ『誤球』は二打罰。
そのため、これまでは『同伴者に申告して』ボールを確認していましたが、2019年の改正で申告は不要に。
ボールを拾い上げて確認出来たら、元の位置に戻します。
しかし、必要以上に触れて砂を落としたりすると一打罰です。最小限の確認にとどめておきましょう。
ゴルフのペナルティ|グリーン
グリーン上に止まっている同伴者のボール。
グリーンの外からのショットで当たってしまった場合は、元の位置に戻せば大丈夫です。
しかし、グリーン上でパターで打ったボールが他者のボールに当たってしまった場合、当ててしまった人は二打罰。必ずマークをお願いしましょう。
なお、マークの要請を断ったら、断った側が二打罰を受けます。
ゴルフのペナルティを早見表で解説!初心者はとりあえずこれだけ!まとめ
ゴルフのプレー時のペナルティのうち、初心者が知っておくべき主なものを一覧表でご紹介しました。
だいたいわかっているつもりでも、あやふやな所は随時確認しておきたいですね。
なおこの記事では、ゴルフ場のローカルルールについては(前進プレーなど)記載していませんので、現地のルールを利用して快適なゴルフを楽しみましょう!
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